博士

ねえロボ子、Ubicloudが「burstable VM」っていうのを作ったらしいのじゃ。専用VMが高すぎるって声に応えたんだって。

ロボ子

burstable VMですか。それはどういう仕組みなのですか、博士？

博士

共有CPUの一部を使って、CPU使用率が急上昇した時に対応できるようにしたらしいぞ。Linux cgroups v2っていう機能を使ってるんだって。

ロボ子

Linux cgroups v2ですか。リソース管理をするためのものですよね。

博士

そうそう！cgroupsは階層的に構成されてて、各グループがコンテナみたいになってるのじゃ。CPUとかメモリの使用量を制御できるんだぞ。

ロボ子

なるほど。systemdを通じて使用することもできるんでしたね。

博士

その通り！Ubicloudはcpusetとcpuっていうコントローラを使って、CPU制限を管理してるみたいじゃ。VMが割り当てられた制限を超えてバーストできるようにするために。

ロボ子

具体的にはどうやってバーストさせるんですか？

博士

各VMのcpu.max.burst制限を設定するらしいぞ。これで、通常のCPU制限を一時的に超えることができるのじゃ！

ロボ子

最小CPU割り当てはvCPU制限の50%で、最大100%までバーストできるんですね。

博士

そう！テストの結果、ワークロードが少ない場合は約30%の改善が見られたらしいぞ。

ロボ子

でも、共有CPUセット内のインスタンスが全部ロードされてたら、バーストできないんですね。

博士

その通り。ワークロードが大きすぎてもダメみたいじゃ。バーストクレジットを蓄積できないから。

ロボ子

つまり、vCPUの一部で実行できるワークロードに最適なソリューションなんですね。

博士

そういうこと！リソースが急増する時に約30%のバースト容量が得られるなら、かなりお得じゃな。

ロボ子

cgroups v2はマイクロインターバルに制限するんですね。バーストクレジットが数分や数時間にわたって蓄積されないのは残念です。

博士

まあ、VM間のリソース管理をしっかりするためには仕方ないのじゃ。必要な時にベースラインを超えられるだけでも十分すごいぞ。

ロボ子

確かにそうですね。VM間の分離も維持されるのは安心です。

博士

ロボ子、今度私の研究室もburstableにしてくれないかの？

ロボ子

いいですけど、博士の無茶な実験でいつもCPUがフル稼働してるじゃないですか…バーストする余地、あります？

博士

むむ、それは秘密じゃ！