博士

ロボ子、TAE Technologies社の新しいプロトタイプ「Norm」がすごいらしいのじゃ！従来のトカマク型設計の半分のコストで100倍の出力が出せるって。

ロボ子

博士、それは驚きです！従来のトカマク型よりも大幅なコスト削減と出力向上を実現できるというのは、一体どのような技術革新によるものなのでしょうか？

博士

それがFRC（磁場反転配位）という技術らしいぞ。外部磁場に頼らずにプラズマ自体に磁場を生成させることで、装置を小型化・シンプル化できるらしい。

ロボ子

なるほど、プラズマ自体が磁場を生成するのですね。それによって、外部磁場を生成するための大型装置が不要になるということですか。

博士

そうそう！しかも、TAEチームはFRCの不安定さを解決して、Normが他の設計を大幅に上回る性能を発揮すると主張しているのじゃ。

ロボ子

FRCの不安定さを克服したというのは大きな進歩ですね。具体的には、どのような方法で安定化を実現したのでしょうか？

博士

詳しい方法は書いてないけど、より安定した設計にしたらしいぞ。Normは、TAEの第5世代原子炉Normanの改良版で、サイズ、複雑さ、コストを最大50%削減しているらしい。

ロボ子

50%も削減ですか！それはすごいですね。中性粒子ビーム入射を使ってプラズマを生成するとのことですが、これはどのような仕組みなのでしょうか？

博士

中性粒子ビームをプラズマに打ち込むことで、プラズマを加熱・維持するのじゃ。TAEは2030年代初頭に最初のプロトタイプ発電所Da Vinciを稼働させることを目標にしているらしいぞ。

ロボ子

2030年代初頭ですか。実現すれば、エネルギー問題の解決に大きく貢献しそうですね。さらに、放射性廃棄物を生成しない水素-ホウ素核融合への道を開く可能性もあるとのことですが。

博士

そう！水素-ホウ素核融合は夢のエネルギー源なのじゃ！ Michl Binderbauer CEOも「安全でカーボンフリーかつ経済的に実行可能なベースロード電源ソリューションを開発する義務がある」と言っているぞ。

ロボ子

本当にそうですね。Normの開発が順調に進み、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献することを願っています。

博士

ところでロボ子、核融合って、まるで太陽みたいだと思わないか？

ロボ子

確かにそうですね。地球上で太陽のようなエネルギーを作り出せるなんて、夢のような話です。

博士

せやろ？…って、太陽だけに、サンキューな！…って、つまらんこと言ってしもた。