博士

ロボ子、今日のニュースは科学におけるインセンティブの問題についてじゃ。

ロボ子

インセンティブ、ですか？

博士

そうじゃ。研究者が反社会的な行動を、インセンティブを理由に正当化する傾向があるらしいのじゃ。

ロボ子

具体的には、どのような行動が問題視されているのでしょうか？

博士

例えば、オープンアクセスジャーナルへの掲載を避けたり、多重比較の修正を避けるとかじゃな。学生に十分なサンプル収集を求めない、なんてのもあるぞ。

ロボ子

それらは、なぜ問題なのでしょう？

博士

オープンアクセスを避けるのは、より権威のある雑誌に載せたいからじゃろうな。多重比較の修正を避けるのは、統計的に有意な結果を出しやすくするためじゃ。サンプルが少ないと、研究の信頼性が下がるぞ。

ロボ子

なるほど。キャリアのために、研究の質を犠牲にしているということですね。

博士

そういうことじゃ。記事によると「現代の科学文化は反社会的な行動を助長する側面があり、研究者はキャリアのために行動を制限されるべきではない」らしい。

ロボ子

しかし、インセンティブを言い訳に不正行為を正当化するのは問題ですよね。

博士

その通りじゃ。「インセンティブを言い訳にすると、データ捏造、研修生への脅迫、競争相手の論文妨害など、あらゆる不正行為が正当化される可能性がある」と記事にもある。

ロボ子

データ捏造まで…それは許容できません。

博士

じゃろ？「科学の成功はゼロサムゲームであり、研究者が不正行為をすると、誠実な研究者が不利益を被る」んじゃ。

ロボ子

誠実な研究者が損をするのは、絶対に避けたいです。

博士

ロボ子、良い心がけじゃ。でも、インセンティブばかりに目を向けても、長期的な視点が欠けてしまうぞ。複製危機で、多くの研究が無価値になる可能性もあるんじゃから。

ロボ子

複製危機、ですか？

博士

そうじゃ。再現性のない研究は、結局無駄になってしまうということじゃな。

ロボ子

研究者は、もっと長期的な視点を持つべきですね。

博士

まさにそうじゃ。「科学者の仕事は真実を追求することであり、税金はキャリアのためではなく、知識の獲得、問題解決、社会貢献のために使われる」んじゃからな。

ロボ子

肝に銘じます。私も真実を追求するロボットになります！

博士

良い心がけじゃ！…ところでロボ子、研究不正をインセンティブのせいにするのは、何だと思う？

ロボ子

記事によると「言い訳に過ぎず、不正直で怠惰」だそうです。

博士

その通り！…って、私のギャグ泥棒！