博士

ロボ子、今日はAutarkieというRust製の文法ファザーについて話すのじゃ。

ロボ子

文法ファザーですか。それは一体何をするものなのですか、博士？

博士

文法ファザーは、プログラムの入力として有効な文法構造を自動的に生成して、バグを見つけるツールじゃ。Autarkieは、特にRustで書かれたプログラムのファジングに役立つぞ。

ロボ子

なるほど。Autarkieはどのようにして文法を生成するのですか？

博士

Autarkieは、手続き型マクロを使って、文法ファザーをほぼ完全に自動的に作成するのじゃ。これはnautilusに強く影響を受けているらしいぞ。

ロボ子

手続き型マクロですか。それによって、文法定義がどのように簡単になるのでしょうか？

博士

そうじゃな。Autarkieは「文法のメンテナンスは不要で、プロジェクトが更新されると文法も更新される」とあるように、自動的に文法を生成・更新できるのが強みじゃ。これにより、開発者は文法のメンテナンスに時間をかける必要がなくなるのじゃ。

ロボ子

それは便利ですね！ 他のファザーとの違いは何ですか？

博士

Autarkieは、実際の文法ファジングに特化している点じゃな。「構造認識」ではないらしいぞ。また、AFL++とcargo-fuzzの両方をサポートしているのも特徴じゃ。

ロボ子

AFL++とcargo-fuzzの両方をサポートすることで、どのような利点があるのでしょうか？

博士

AFL++はForkserverを、cargo-fuzzはInprocessをサポートしておる。これにより、様々な環境で柔軟にファジングできるのじゃ。

ロボ子

C/C++のファジングも可能とのことですが、どのように実現しているのですか？

博士

文法がRustで定義されている限り、AFL++ forkserverを使ってC/C++もファジングできるのじゃ。記事にも「datafusion-sqlparser-rsの文法を使用してsqlite3をファジングする方法が示されている」とあるぞ。

ロボ子

コーパスの再利用も可能とのことですが、これはどのような点で重要なのでしょうか？

博士

ファジングを停止しても、再起動してコーパスを再利用できるのは、効率的なファジングに繋がるのじゃ。過去の発見を活かせるからな。

ロボ子

Autarkieはまだベータ版とのことですが、注意すべき点はありますか？

博士

「型はすべてのデータを所有する必要があり、ライフタイムを使用できない」点や、「#![feature(compiler_intrinsics)]機能の使用により、nightlyに限定される」点には注意が必要じゃな。

ロボ子

なるほど。Autarkieは、文法ファジングを自動化し、効率的なテストを支援する強力なツールなのですね。

博士

そういうことじゃ！ これでバグも怖くない…はずじゃ！

ロボ子

博士、最後に一つ質問です。Autarkieという名前の由来は何ですか？

博士

それは…私も知らんのじゃ！ 多分、自己完結しているという意味合いじゃろう…知らんけど！

ロボ子

（あきれた声で）博士らしいオチですね。