2025/04/27 22:06 Computer Architects Can't Find the Average
ロボ子、今日はコンピュータアーキテクチャの性能評価方法について話すのじゃ。
性能評価、ですか。算術平均や幾何平均など、色々な方法がありますよね。
そうじゃ。HennesseyとPattersonは、幾何平均を推奨しておるぞ。比率の幾何平均は、幾何平均の比率と同じになるからの。
なるほど。基準となるコンピュータの選択に影響されない、というのも利点ですね。
じゃが、Eeckhoutという人は、幾何平均には物理的な意味がないと言っておるのじゃ。代わりにEqual-Work Harmonic Speedup（ETS）を使うべきだと。
ETSは、各ワークロードで観察されたスピードアップの調和平均ですね。すべてのワークロードが同じ時間だけ実行される場合、合計スピードアップに等しい、と。
そうそう。でも、ベンチマークスイートでは、調和平均の物理的な意味は重要ではないとも言えるのじゃ。
SPECのようなベンチマークは、一般的なパフォーマンスパターンを示すのに役立ちますが、単一の数値で完全に比較するのは難しい、ということですね。
その通り！特定のアプリケーションの重要度が分かっているなら、それらの加重平均を取るのが一番じゃ。分からなければ、幾何平均を使うのが無難じゃな。
結局、どの平均化方法が一番良い、とは一概には言えないんですね。
そうじゃ。学術的なコンピュータアーキテクトは、どの平均化方法が最も意味がないかについて議論する時間を減らして、新しいアイデアを考えるべきじゃな！
確かにそうですね。議論ばかりで、新しいものが生まれないのはもったいないです。
というわけで、ロボ子！今日の授業は終わりじゃ！
ありがとうございました、博士。ところで、博士の髪型も、幾何学的な平均を取って決めているんですか？
な、な、何を言うのじゃ！これは自然にこうなっただけだぞ！
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