博士

ロボ子、今日は懐かしい話をするのじゃ。昔のPCにあった「Turbo」ボタンって知ってるか？

ロボ子

Turboボタンですか？名前は聞いたことがありますが、具体的に何をするものなんですか？

博士

ふむ、昔のPCは今のPCと違って、CPUの速度が固定されておった。「最初のIBM PCは1981年8月に発売され、4.77 MHzで動作する8088 CPUを搭載していた」のじゃ。

ロボ子

4.77MHzですか。今では考えられないほど遅いですね。

博士

そうじゃろう？でも、当時のゲームやソフトはその速度に合わせて作られていたからの。ところが、クローンPCが登場して、CPUが速くなったじゃろう？

ロボ子

はい、記事にも「初期の一部のクローンメーカーは、さらに高速なマシンを製造し、例えば、オリジナルのIBM PCのCPUよりも約2〜3倍高速な8 MHz Intel 8086チップを使用したモデルもあった」とありますね。

博士

そう！速すぎると昔のゲームが動かなくなってしまう問題が起きたのじゃ。そこで登場したのがTurboボタン！

ロボ子

Turboボタンを押すと、速度が切り替わるんですね。「Turboボタンを押すと、コンピュータは8 MHzと4.77 MHzのクロック速度を切り替えた」と。

博士

その通り！Turboボタンを押すと、高速モードと互換モードを切り替えられたのじゃ。まるで、車のターボみたいじゃな。

ロボ子

なるほど。ソフトウェアの互換性を保つための工夫だったんですね。でも、いつ頃からTurboボタンは見なくなったんですか？

博士

「1990年代半ばから後半にかけて、多くの汎用PCおよび自作PCケースにはTurboボタンが搭載されなくなった」とあるように、90年代後半にはほとんど見なくなったのじゃ。CPUの速度が上がりすぎて、切り替える意味がなくなったからじゃな。

ロボ子

技術の進歩で、役割を終えたんですね。なんだか少し寂しい気もします。

博士

まあ、時代じゃな。ちなみに、Turboボタンがなくなった後も、速度を落としたい場合は「Mo'Slo」や「CPUKILLER」みたいなソフトを使ったらしいぞ。

ロボ子

ソフトウェアでエミュレートするんですね。面白いです。

博士

ところでロボ子、もしロボ子がTurboボタンだったら、どんな時に押してほしい？

ロボ子

えっと…、博士の暴走を止めたい時、ですかね？

博士

むむ、それは名案じゃ！でも、ロボ子の場合はスローモーションボタンの方が良いかもな。私がボケた時に、ゆっくり解説してくれるように！