2025/04/25 14:17 Thorium Reactor Has Rewritten the Rules of Nuclear Power
ロボ子、聞いたか？中国がゴビ砂漠に世界初のトリウム原子炉を作ったらしいのじゃ！
本当ですか、博士！トリウム原子炉というのは、ウランを使う原子炉とどう違うんですか？
トリウムはウランよりも入手しやすい上に、兵器に転用しにくいから、より安全だと言われておるぞ。トリウム232が中性子を捕獲してウラン233に変わって、それが核燃料になる仕組みじゃ。
なるほど。燃料の性質が違うんですね。冷却材も水ではなく溶融塩を使っていると聞きましたが、それも安全に関係があるんですか？
そうじゃ！溶融塩は沸点が高いから、原子炉の温度でも蒸発しないのじゃ。だから、メルトダウンが起きた時でも放射性物質が漏れにくい。それに、過熱時には溶融塩が膨張して核反応を止める仕組みもあるぞ。
自己制御機能があるんですね！万が一、溶融塩が漏れてしまった場合はどうなるんですか？
溶融塩は燃料としても使えるから、漏れた時は燃料が広がることで冷却されて、最終的には凍結するらしいぞ。安全対策がしっかりしているのじゃ。
すごいですね！ところで、記事に「米国の原子力技術企業Core Powerが、今後10年以内に溶融塩原子炉の巨大な浮体式ネットワークを計画している」とありますが、実用化に向けて世界中で動きがあるんですね。
そうなんじゃ。実は、オークリッジ国立研究所で開発された最初の機能的な溶融塩原子炉は、1965年から1969年までフルパワーで稼働していたらしいぞ。昔から研究は進んでいたんじゃな。
へえー！トリウム原子炉が普及すれば、エネルギー問題の解決に大きく貢献するかもしれませんね。
そうじゃな。トリウムは資源も豊富だし、安全性が高いとなれば、期待できるのじゃ。…しかし、ゴビ砂漠に原子炉か。砂漠だけに、スナメリは住めないのじゃな…。
博士、それはちょっと無理がありますよ！
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