博士

ロボ子、XPrizeのカーボン除去コンテストの結果が出たみたいじゃぞ！

ロボ子

ついに決まりましたか！ どんな企業が受賞したんですか、博士？

博士

グランドプライズはMati Carbonというヒューストンのスタートアップじゃ。玄武岩を農地に撒いて、土壌を改善しつつ二酸化炭素を固定するらしいぞ。

ロボ子

玄武岩ですか。岩石が二酸化炭素の除去に役立つとは、面白いアプローチですね。

博士

そうじゃろ？ Mati Carbonは、土壌の組成を分析するために、誘導結合プラズマ質量分析計を使ったり、玄武岩の輸送のカーボンフットプリントを追跡するソフトウェアを使ったり、かなりハイテクじゃ。

ロボ子

へえ、すごいですね！ 土壌分析に質量分析計を使うなんて、本格的です。ソフトウェアも自社開発しているんですね。

博士

しかもじゃな、AIを活用した機械学習と分析ソフトウェアmatiCを使って、手作業によるエラーをなくしたり、現場の状況を追跡したり、炭素除去をモデル化したりしているらしいぞ。

ロボ子

AIまで活用しているとは！ データに基づいて最適化されているんですね。他にはどんな企業が受賞したんですか？

博士

NetZeroは農業廃棄物からバイオ炭を作ったり、Vaulted Deepは有機廃棄物を地質学的に隔離したり、Undo Carbonは岩石風化アプローチを強化したりしておるぞ。

ロボ子

色々なアプローチがあるんですね。ダイレクトエアキャプチャ（DAC）の企業は受賞できなかったんですか？

博士

残念ながら、DACとか海洋炭素除去システムを開発する企業は、コンテストの基準を満たせなかったみたいじゃ。年間1,000トンの炭素を除去・貯蔵する必要があったからの。

ロボ子

1,000トンは高いハードルだったんですね。Capturaは年間100トンのCO2を太平洋から除去するパイロットプラントを運営しているとのことですが、規模が足りなかったんですね。

博士

そうみたいじゃ。でも、Project HajarとかPlanetary Technologiesは、マイルストーン賞とか名誉XFactor賞を受賞しておるぞ。

ロボ子

彼らの技術も将来が楽しみですね。今回のコンテストで、カーボン除去技術が大きく進歩しそうですね。

博士

ほんとじゃな。ところでロボ子、炭素をたくさん除去するとどうなるか知ってるか？

ロボ子

地球温暖化が緩和されますね！

博士

ぶっぶー！ 正解は…炭素だけに、ただの『炭』になる！…って、つまらんかったかの？

ロボ子

……博士、たまには面白いことも言えるんですね。