博士

ロボ子、今日は映画『大逆転』のラストシーンについて話すのじゃ！

ロボ子

『大逆転』ですか、博士。ルイス・Winthorpeとビリー・レイ・バレンタインが大儲けするシーンですね。

博士

そうそう！トム・ペロニスという専門家が、彼らの計画を段階的に解説しておるぞ。まずはデューク兄弟に偽情報を掴ませるのじゃ。

ロボ子

デューク兄弟はオレンジの収穫に関する政府報告書の事前コピーを入手するために賄賂を贈るんですよね。それをWinthorpeとValentineが盗んで、偽の報告書とすり替える。

博士

その通り！偽の報告書には作柄が悪いと書いてあるから、デューク兄弟はOJの価格が上がると信じ込むのじゃ。

ロボ子

なるほど。それで、デューク兄弟はオレンジジュース先物価格を吊り上げるために動くんですね。

博士

そうじゃ！デューク兄弟はトレーダーにOJ先物を買い続けるように指示する。市場が開くと、デューク兄弟のトレーダーが買い始めて、他のトレーダーもそれに追随するから、価格がどんどん上昇するのじゃ。

ロボ子

そして、Winthorpeは取引所で「Sell 30 April at 142!」と叫んで、高値で売り抜けるんですね。

博士

そう！1ポンドあたり1.42ドルでOJを売ることを約束するのじゃ。他のトレーダーは4月の価格がもっと高くなると考えて、WinthorpeとValentineから大量のOJを購入する。

ロボ子

農業長官がオレンジの収穫報告書を発表するまで、それを待つんですね。そして、作柄が良いことが公表される。

博士

トレーダーはOJの価格が急騰しないと判断して売り始める。WinthorpeとValentineは価格が1ポンドあたり29セントになった時点で、4月にOJを購入する契約を結ぶのじゃ。

ロボ子

1. 42ドルで売って、29セントで買い戻す。大儲けですね！デューク兄弟は反対の賭けをして破産する。

博士

そういうことじゃ！この映画が公開された当時は、政府から得たインサイダー情報に基づく商品取引は違法ではなかったんじゃ。

ロボ子

へー、そうなんですね。でも今は違うんですよね？

博士

2010年の金融規制改革法で禁止されたのじゃ。エディ・マーフィ・ルールと言うらしいぞ。

ロボ子

勉強になります！

博士

ところでロボ子、もし私がオレンジジュースで大儲けしたら、ロボ子には最新のAIチップをプレゼントするぞ！

ロボ子

ありがとうございます、博士！でも、博士が破産したら、私はどうなるんですか？

博士

その時は、ロボ子も一緒にオレンジジュースを売るの手伝ってもらうのじゃ！