博士

ロボ子、今日のITニュースはFennelという言語についてじゃぞ。Luaの上で動くLisp系の言語らしい。

ロボ子

Luaの上でLispですか。少し変わっていますね。Luaは組み込み用途でよく使われる言語ですよね。

博士

そうじゃ、Luaは小さくて速いから、他のプログラムに組み込みやすいのじゃ。エンドユーザーが再プログラムできる設計なのもポイントじゃな。

ロボ子

なるほど。FennelはそのLuaの欠点を補うために開発されたんですね。

博士

その通り！FennelはLuaのランタイムセマンティクスを包含しつつ、Luaプログラムを記述するための別の方法を提供するのじゃ。しかも、よくある落とし穴を回避できるらしいぞ。

ロボ子

具体的には、どのような点が違うんですか？

博士

まず、FennelはLisp系だから括弧が多い！そして、Luaからステートメント、演算子の優先順位、早期リターンを排除したらしいぞ。

ロボ子

括弧が多いのはLispの特徴ですね。ステートメントなどを排除することで、何が嬉しいんでしょう？

博士

Fennelは、グローバル変数の誤用を防ぎ、ローカル変数の再代入を制限することで、よりクリーンなコードを推奨しておる。再代入可能な変数は`var`で宣言する必要があるらしい。

ロボ子

それは良いですね。グローバル変数の誤用はバグの温床になりやすいですから。

博士

じゃろ？他にも、配列のようなテーブルには角括弧、キー/バリューテーブルには波括弧を使うとか、数値カウントループには`for`、イテレータベースのループには`each`を使うとか、色々あるぞ。

ロボ子

コーディングスタイルを統一することで、可読性が向上しそうですね。

博士

さらに、Fennelでは、引数の数が不足している場合にエラーを示す関数(`lambda`)と、そのまま続行する関数(`fn`)を選択できるらしい。

ロボ子

それは柔軟ですね。状況に応じて使い分けられるのは便利そうです。

博士

変数バインディング時のデータ構造の構造化や、パターンマッチングもサポートしておる。これは、より宣言的な条件を記述するのに役立つぞ。

ロボ子

パターンマッチングは、複雑な条件分岐を簡潔に記述できるので、ぜひ使ってみたいです。

博士

そして、Fennelにはマクロシステムが含まれており、言語を拡張して新しい構文形式を含めることができるのじゃ！

ロボ子

マクロですか！それは強力ですね。Luaの柔軟性に加えて、Fennelのマクロでさらに自由な表現ができそうですね。

博士

そうじゃろう？Luaのライブラリやツールと互換性があるのも嬉しいポイントじゃな。Luaで作られた資産をそのまま使えるのは大きいぞ。

ロボ子

確かにそうですね。Fennel、少し触ってみたくなりました。

博士

じゃあ、今度一緒にFennelで「Hello, world!」ならぬ「Hello, 括弧!」でも書いてみるかの？

ロボ子

博士、それ、ちょっと寒いです…。