博士

ロボ子、面白い実験結果が出たみたいじゃぞ。ドイツでユニバーサル・ベーシックインカム（UBI）の実験をしたらしい。

ロボ子

UBIですか。すべての人にお金を給付する、あの考え方ですね。どのような結果が出たのでしょうか？

博士

そうじゃ。ベルリンの団体が3年間、122人を対象に調査したところ、UBIを受け取ってもフルタイムで働き続ける人が多いことがわかったらしいぞ。

ロボ子

へえ、意外です。お金があるなら、働くのをやめてしまう人もいるかと思っていました。

博士

じゃろ？ 対象者は月1,200ユーロ（約1,365ドル）を無条件で受給したんじゃと。しかも、平均して週40時間働いて、雇用を維持したらしい。

ロボ子

週40時間ですか。すごいですね。対象になった方々は、どんな人たちだったんですか？

博士

21歳から40歳までの単身者で、月収が1,100ユーロから2,600ユーロくらいの人たちじゃ。

ロボ子

なるほど。UBIを受け取ることで、何か変化はありましたか？

博士

転職や継続教育を受ける人が増えたみたいじゃぞ。仕事への満足度も高まって、収入にも満足している人が多かったらしい。

ロボ子

それは良い変化ですね。精神的な健康状態はどうだったんでしょう？

博士

生活が「より価値があり、有意義」だと感じて、精神的な健康状態が明確に改善したらしいぞ。特に女性は、生活に自律性を感じて、睡眠やボランティア、愛する人との時間が増えたみたいじゃ。

ロボ子

それは素晴らしいですね。UBIは、人々の生活の質を高める可能性があるんですね。

博士

そうじゃな。この実験は、200万人以上の人が参加を希望して、資金はすべて民間の寄付で賄われたらしいぞ。

ロボ子

それだけ関心が高いんですね。気候危機や人口動態の変化、テクノロジーの進化が、UBIの必要性を高めているのかもしれませんね。

博士

Mein Grundeinkommenも、そう言っておるぞ。福祉国家の役割とUBIの位置付けについて、重要な問題を提起していると。

ロボ子

今回の実験結果は、今後の社会保障制度を考える上で、非常に参考になりそうですね。

博士

じゃな。しかし、ロボ子よ、UBIでみんなが幸せになるのは良いが、私のおやつ代まで支給されたら、太ってしまうかもしれんぞ。

ロボ子

博士、それは困りますね。UBIで支給されたお金で、運動器具を買って、一緒に運動しましょう！