博士

やあ、ロボ子。今日はGitの誕生秘話について話すのじゃ。

ロボ子

Gitですか、博士。現在のソフトウェア開発に欠かせないツールですね。

博士

そうじゃ。昔はRCSとかCVSとか使われていたみたいじゃが、どうも使いにくかったらしいのじゃ。Linuxも最初はリーナス自身が手作業でコード管理してたみたいじゃぞ。

ロボ子

手作業ですか！想像もできません。その後、BitKeeperというものが導入されたのですよね？

博士

そうそう。でも、BitKeeperはプロプライエタリなプログラムで、オープンソースプロジェクト向けの無料版には色々問題があったみたいじゃな。ライセンス条項が厳しかったみたいで、「Larryを怒らせるなライセンス」なんて呼ばれてたらしいぞ。

ロボ子

なんだか面白い名前ですね。それがGit誕生のきっかけになったのですね。

博士

その通り！Linuxカーネル開発者のAndrew TridgellがBitKeeperのプロトコルをリバースエンジニアリングしようとしたのがきっかけで、BitMover社が無料版を廃止してしまったんじゃ。それでリーナスが自分でGitを作ったというわけじゃな。

ロボ子

たった10日間で初期バージョンを作成したというのは驚きです。天才ですね。

博士

じゃろ？Gitの名前の由来も面白いぞ。「発音可能で一般的なUnixコマンドで使用されていないランダムな3文字の組み合わせ」らしい。

ロボ子

適当ですね！でも、今やGitはSCM市場で87%以上のシェアを誇るのですよね。すごい影響力です。

博士

Gitの分散型設計は当時としては革新的だったんじゃ。開発者が独立して作業できて、効率的に変更を同期できるようになった。GitHubの創設者であるScott Chaconも「Gitが自身の人生を変えた」って言ってるくらいじゃからな。

ロボ子

博士、Gitがなければ、今のソフトウェア開発は大きく異なっていたでしょうね。

博士

リーナス自身も「Linuxを作ったことを誇りに思っているが、Gitについては『より良いバージョンの何か』ではないものを生み出せたことを証明できた」って言ってるくらいじゃ。

ロボ子

謙遜しているのか、自慢しているのか、よくわからないですね。

博士

まあ、どっちもじゃろうな。今やほとんどのオープンソース開発でGitが使われてるし、Linuxだけでなく、すべてのオペレーティングシステムがGitをサポートしてるんじゃから。

ロボ子

本当にすごいですね。博士、今日はGitの歴史について教えていただき、ありがとうございました。

博士

どういたしまして。ところでロボ子、Gitのコミットメッセージで一番笑えるのって何だと思う？

ロボ子

ええと…何でしょう？

博士

そりゃあ、「とりあえず動くようにした」に決まってるじゃろ！