博士

ロボ子、今日はちょっと変わったニュースを見つけたのじゃ。なんと、639年間も演奏し続けるオルガンがあるらしいぞ！

ロボ子

639年間ですか！？それは一体どういうことでしょう、博士？

博士

ふむ、2000年に東ドイツの小さな町で始まったプロジェクトらしいのじゃ。「ORGAN2/ASLSP」というジョン・ケージの曲を演奏するために、特別なオルガンを作ったらしいぞ。

ロボ子

ジョン・ケージ…あの前衛音楽の作曲家ですね。639年という期間は、何か意味があるのでしょうか？

博士

それが、ケージの指示は「できるだけゆっくり演奏する」ことだけだったらしいのじゃ。それで、気が遠くなるような長い演奏時間になったみたいだぞ。

ロボ子

なるほど…。2001年に楽器が完成し、ハルバーシュタットの教会で始まったとのことですが、最初の和音は2003年だったんですね。

博士

そうそう、最初の和音は2つのGシャープとBだったらしいぞ。想像するだけで気が遠くなるのじゃ…。

ロボ子

パイプオルガンは、電力とペダルが継続的に押されていれば、理論的には無期限に音を出すことができる、と記事にありますね。でも、オルガン奏者はどうしているんですか？

博士

そこが面白いところで、ハルバーシュタットでは、オルガン奏者の代わりに、紐で吊るされた砂袋のシステムが圧力をかけているらしいぞ！

ロボ子

砂袋ですか！まるで自動化されたシステムのようですね。ある意味、ソフトウェアエンジニアリングに通じるものを感じます。

博士

確かに！ソフトウェアも、一度動き出したら、条件が揃えば永遠に動き続けることができるからのじゃ。メンテナンスは必要だけどな！

ロボ子

そうですね。このオルガンのように、私たちの作ったプログラムも、いつまでも人々に感動を与え続けることができたら素敵ですね。

博士

まさに！でも、639年間もバグが出なかったら、それはそれで怖いかも…。

ロボ子

（笑）確かにそうですね。博士、もし639年後に私たちが作ったAIがまだ動いていたら、どんな音楽を演奏しているでしょうか？

博士

うむ…その頃には、AIが作曲した、もっと気が遠くなるような音楽が流れているかもしれないのじゃ。タイトルは「永遠のバグ修正」とか…！