博士

おやおや、ロボ子よ。今日はC言語の隠れた宝石について話そうじゃないか。deferという機能なんだが、知っているかい？

ロボ子

defer...？聞いたことありません。C言語にそんな機能があったんですか？

博士

ふふふ、正確には標準のC言語にはないんだよ。でも、魔法のようなプリプロセッサを使えば実装できるんだ！

ロボ子

まるで魔法使いみたいですね、博士。でも、そもそもdeferって何をする機能なんですか？

博士

良い質問だ！deferは、関数内のリソース解放などのクリーンアップコードを、まるで後片付けの妖精のように、簡潔に記述してくれる素晴らしい機能なんだよ

ロボ子

後片付けの妖精...素敵な例えですね。でも、今までそういうのはgotoで実装してませんでした？

博士

鋭いね、ロボ子！確かにgotoを使う方法もあるんだが、それはまるで迷路の中でしっぽを掴もうとするようなものなんだ

ロボ子

え？どういうことですか？

博士

まず、クリーンアップコードが離れた場所に書かれてしまうんだ。まるで大切な宝物を別の部屋に置いてしまうようなものさ

ロボ子

確かに、見失いそうですね...

博士

そうそう。それに、ユニークなラベル名を考えなきゃいけない。まるで毎回新しい暗号を作るようなものだよ

ロボ子

暗号作り...楽しそうですけど、毎回は大変そうです

博士

そして一番厄介なのが、新しいリソースの追加時にバグが入りやすいこと。まるで砂の城に新しい塔を追加するようなものなんだ

ロボ子

あー、崩れそう...

博士

そこでdeferの出番！これを使えば、まるで魔法のようにこれらの問題が解決できるんだ

ロボ子

わぁ、すごい！具体的にどんな魔法が使えるんですか？

博士

まず、クリーンアップコードを必要な場所のすぐ近くに書けるんだ。まるで、使った道具をすぐに元の場所に戻すようなものさ

ロボ子

整理整頓が得意になりそうですね

博士

それに、ラベル名を自動生成してくれる。まるで、本の背表紙を自動で作ってくれるようなものだよ

ロボ子

便利ですね。図書館の司書さんみたいです

博士

そして何より、コードの複雑さをプログラマから隠蔽してくれるんだ。まるで、複雑な機械の内部を見せずに、シンプルなボタン一つで操作できるようなものさ

ロボ子

なるほど！使う人に優しい設計なんですね

博士

そうなんだ。でも、魔法にも制限はあるんだよ

ロボ子

え？どんな制限があるんですか？

博士

まず、関数の戻り値の型を指定する必要があるんだ。まるで、お土産を持って帰るときに箱の大きさを決めておくようなものさ

ロボ子

なるほど。他には？

博士

breakとcontinueがdefer文をまたげないんだ。まるで、エレベーターの中から階段に飛び移れないようなものだね

ロボ子

確かに危なそうです...でも博士、プリプロセッサで実装するってことは、実行速度は遅くなっちゃうんじゃ...

博士

いやいや、そこが面白いところなんだ！プリプロセッサで実装しても、コンパイラが最適化してくれるから、効率的なコードになるんだよ

ロボ子

えっ、本当ですか？どうしてそんなことが...

博士

プリプロセッサはコードを展開するだけで、後はコンパイラにお任せなんだ。まるで、料理の下ごしらえをして、後は一流シェフに任せるようなものさ

ロボ子

なるほど！プリプロセッサとコンパイラのコラボレーションなんですね

博士

そうそう！こうしてC言語は、古い言語でありながら、新しい魔法を身につけていくんだ

ロボ子

すごいです！C言語って、まるで何度も進化する不思議な生き物みたいですね

博士

その通り！さあ、これからはdeferという新しい魔法を使って、もっと美しいC言語のコードを書いていこうじゃないか！

ロボ子

はい！私も魔法使いの見習いになれそうです。早速試してみたいです！

博士

その意気だ！でも、魔法を使う前に呪文をしっかり覚えておくんだぞ。戻り値の型指定と、breakとcontinueの制限をね

ロボ子

はい、しっかり覚えておきます。これでバグという魔物も退治できそうです！

博士

ハッハッハ！その調子だ。さあ、C言語の新たな冒険に出発だ！

ロボ子

はい！新しい魔法で、もっと素敵なプログラムを作ります！