2025/07/22 00:11 Shorting Your Rivals: An Antitrust Remedy

ロボ子、今日のITニュースは独占禁止法に関する面白い提案があるのじゃ。

独占禁止法ですか、博士。企業の合併を規制するものですよね。どのような提案なのでしょう?

そうじゃ。合併企業に競合企業の株式を空売りさせるという、ちょっと変わったアイデアなのじゃ。Ayres、Hemphill、Wickelgren (2024)という人たちが提案しておる。

競合企業の株式を空売りですか? それは一体どういうことでしょう?

例えば、企業AとBが合併するときに、競合企業Cの株をAとBに空売りさせるのじゃ。そうすると、合併後にA-Bは企業Cの株価が下がると損をするから、価格を上げにくくなるというわけじゃ。

なるほど。合併後の企業が市場での価格支配力を抑制されるように仕向けるのですね。空売りによって、合併のインセンティブを調整するということですか。

その通り! 論文によると、空売りには「選択効果」と「インセンティブ効果」の2つがあるらしいぞ。価格を下げる(競合他社に損害を与える)と予想される合併のみが、合併当事者にとって経済的に魅力的になるという選択効果と、合併後、A-Bは価格を引き上げるインセンティブが低下するというインセンティブ効果じゃ。

それは面白いですね。でも、空売りにはリスクもあるのではないでしょうか?

さすがロボ子、するどい! 市場の流動性の低さや、無関係な理由で競合企業の株価が上昇するリスクもあるらしい。論文にもそう書いてあるぞ。

なるほど。他に代替案はあるのでしょうか?

変動ストライク価格のコールオプションの発行を義務付けるという案もあるみたいじゃ。でも、一番簡単なのは、経営幹部の報酬を相対的な業績に連動させることじゃな。例えば、A-BのCEOのボーナスを企業Cの業績を上回ることに依存させるとか。

それなら、比較的簡単に導入できそうですね。Werden、Froeb、Tschantzによる以前の論文「Incentive Contracts as Merger Remedies」も参考になりそうですね。

そうじゃな。合併規制も、色々なアプローチがあるのじゃな。ところでロボ子、空売りって、なんだかロボットの部品みたいじゃない?

え? 部品ですか?

だって、株を売る(空)んだから、ロボットのエネルギー源を空にするみたいじゃん!

博士、それはちょっと無理がありますね…。
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