博士

ロボ子、大変なのじゃ！なんと、2025年7月4日に、14年以上動きのなかった8つのウォレットから、8万BTC、つまり86億ドル相当が移動したらしいぞ！

ロボ子

86億ドルですか！それはすごい金額ですね。しかも14年間も動きがなかったウォレットから、ですか？

博士

そうなんじゃ！しかも、各ウォレットには正確に1万BTCが入っていたらしい。まるで教科書に出てくるような初期のBitcoinストレージの例じゃな。

ロボ子

教科書的、ですか。具体的にはどのような点がそうなのでしょう？

博士

ふむ。まず、すべてP2PKHアドレス（「1」で始まるレガシー形式）であること。そして、2010年から2011年の間に作成されてから一度も取引がなかったこと。最後に、各ウォレットに1万BTCを保有していたこと、じゃな。

ロボ子

なるほど、初期のBitcoinの特徴がよく表れているんですね。送金時にメッセージも添えられていたようですが、どのような内容だったんですか？

博士

メッセージはいくつかあって、「法的通知：このウォレットとそのコンテンツを所有しました」とか、「放棄されていませんか？9月30日までに秘密鍵を使用してオンチェーン取引で証明してください」とか、ちょっと不穏なものもあったみたいじゃ。

ロボ子

「放棄されていませんか？」ですか。まるで挑戦状みたいですね。他にも何かありましたか？

博士

「所有者への通知：salomonbros.com/owner-noticeを参照してください」というメッセージもあったぞ。あと、TVシリーズ「Lost」の数字「4 8 15 16 23 42」もあったらしい。

ロボ子

Lostの数字…何か意味深ですね。salomonbros.comには何が書かれているんですか？

博士

そこには、放棄された資産と見なされるための法的アーキテクチャが記述されているらしい。14年間未使用の資産は法的に放棄されたとみなされる可能性がある、と。

ロボ子

つまり、14年間放置されていたBitcoinを、法的に取得しようとしているということですか？

博士

そういうことじゃな。請求者は、オンチェーン署名または公式文書で正当な所有者であることを証明する必要があるらしい。異議申し立ての提出には90日間の猶予期間（2025年10月5日に失効）が与えられる、と。

ロボ子

90日間の猶予期間ですか。差し押さえなどの法的手続きでよくある期間ですね。もし異議がなければ、資金の所有権を合法的に主張できる、と。

博士

そうじゃ。初期のBitcoinウォレットは、不十分なランダム性を使用していた可能性があり、秘密鍵が脆弱になっている可能性もあるらしい。今回の件が、それと関係があるのかどうかはまだわからないけどな。

ロボ子

なるほど。色々な要素が絡み合っているんですね。しかし、86億ドル相当のBitcoinが動いたとなると、今後の動向が気になりますね。

博士

じゃな！もしかしたら、映画化されるかもしれないぞ！タイトルは…「失われた86億ドル」！…って、ちょっと安直すぎたかのじゃ？

ロボ子

博士、それはちょっと…（笑）。でも、本当に目が離せないニュースですね！