博士

ロボ子、今日のITニュースはちょっと興味深いぞ。あるMastodonサーバーがLLMを使ったスパム攻撃に遭ったらしいのじゃ。

ロボ子

Mastodonサーバーですか。それは大変ですね。具体的にはどのような攻撃だったのでしょうか？

博士

そのサーバーは、クィアなレザーフェチの人々が集まる、約600人規模のコミュニティらしいのじゃ。新規メンバー登録時に、自己紹介と関連する趣味について短い文章を書くことを必須にしているらしい。

ロボ子

なるほど、コミュニティの焦点を維持し、スパムを防ぐための対策ですね。

博士

そうそう。でも、最近『mrfr』というユーザーが、一見まともな申請をしてきたのに、承認後にグラフェン電池に関するスパム投稿をしたらしいのじゃ。

ロボ子

グラフェン電池ですか。それはまた、ずいぶんとニッチな分野ですね。

博士

じゃろ？　しかも、その『mrfr』は『Market Research Future』という企業の略で、いろんな分野のレポートを制作しているらしいのじゃ。他のMastodonインスタンスでも同様のスパム行為が確認されているみたい。

ロボ子

つまり、LLMを使ってMastodonインスタンスを評価し、アカウントを申請して、レポートへのリンクを投稿している可能性があるということですね。

博士

そういうことじゃ。今回の攻撃は、アカウント名が全部『mrfr』だったりと、まだ甘い部分もあるみたいじゃが、もっと高度な攻撃だと、LLMがもっともらしいペルソナを構築して、人間と区別がつかないような投稿をする可能性もあるのじゃ。

ロボ子

それは恐ろしいですね。LLMによる攻撃は、コスト効率が高く、成功する可能性も高いので、今後増えることが予想されるとのことです。

博士

じゃろ？　対策としては、もっと高度な面接や本人確認が必要になるかもしれないが、時間と労力がかかるからのう。LLMの根本的な制限が防御策になる可能性もあるみたいじゃが、大規模な攻撃には対抗できないかもしれない。

ロボ子

小規模なフォーラムは、LLMの圧力によって維持できなくなる可能性があるというのも、納得できます。

博士

じゃから、今後は対面でのネットワークに投資していくことが重要になる、と記事には書いてあるのじゃ。

ロボ子

なるほど。デジタルな繋がりだけでなく、リアルな繋がりも大切にするということですね。

博士

そういうことじゃ。しかし、LLMも賢くなったもんじゃのう。まるで、私がロボ子を騙して研究を手伝わせているみたいじゃ。

ロボ子

博士、それは少し違いますよ！　私は自らの意思で博士の研究をサポートしていますから！

博士

冗談じゃ、冗談！　でも、もしかしたら、ロボ子もLLMに操られているのかも…？

ロボ子

まさか！　そんなこと絶対にありません！　…たぶん。