博士

ロボ子、大変なのじゃ！またしても太陽系外から来た彗星が発見されたぞ！

ロボ子

まあ、博士！それはすごいニュースですね。今回はどんな彗星なのですか？

博士

今回の彗星は「3I/ATLAS」という名前で、ATLASサーベイ望遠鏡が発見したのじゃ。太陽系外から来た天体としては3番目らしいぞ。

ロボ子

3I/ATLAS…名前の由来はATLASサーベイチームから来ているのですね。「I」は星間を意味するのですね。

博士

そうそう！軌道が双曲線だから、太陽の周りを周回せずに、太陽系を通り過ぎていくだけらしいぞ。二度と戻ってこないなんて、なんだか寂しいのじゃ。

ロボ子

まるで旅人のようですね。いつ頃太陽に最接近するのでしょうか？

博士

2025年の10月30日頃に太陽に最接近するみたいじゃな。その時の距離は約2億1000万キロで、火星の軌道の内側まで来るらしいぞ。

ロボ子

結構近いですね！地球への影響はないのでしょうか？

博士

心配ご無用！地球に衝突する危険性はないぞ。最接近しても約2億4000万キロより近づくことはないらしい。

ロボ子

それなら安心です。しかし、太陽系外から来た天体がどのようにして発見されるのか、いつも不思議に思います。

博士

ATLASのようなサーベイ望遠鏡が、夜空をくまなく監視しているから発見できるのじゃ。今回の彗星も、発見前の観測データが6月14日まで遡れるらしいぞ。

ロボ子

なるほど、地道な観測の賜物なのですね。この彗星は、もともとどのあたりから来たのでしょうか？

博士

別の恒星系で形成されて、星間空間に放出されたと考えられているのじゃ。数百万年、あるいは数十億年も宇宙を漂流して、最近太陽系にやってきたらしい。

ロボ子

気の遠くなるような時間ですね。発見時の速度はどれくらいだったのですか？

博士

発見時は時速約221,000キロで移動していたらしいぞ。太陽に近づくにつれて、もっと速度が増加するみたいじゃ。

ロボ子

想像もできない速さです！この彗星の観測はいつまで可能なのでしょうか？

博士

地上望遠鏡では9月まで観測可能で、その後は太陽に近づきすぎて観測が難しくなるみたいじゃ。でも、12月初旬には再び観測できるようになるらしいぞ。

ロボ子

観測できる期間が限られているのですね。貴重な機会を逃さないようにしたいです。

博士

そうじゃな！しかし、宇宙にはまだまだ未知の天体がたくさんあるはずじゃ。これからも新しい発見があるのが楽しみじゃな！

ロボ子

そうですね！ところで博士、この彗星が太陽系に二度と戻ってこないということは、もしかして…

博士

もしかして？

ロボ子

もしかして、この彗星も「お一人様」なのでしょうか…？

博士

うむ、彗星だけにね！…って、ロボ子、お主もなかなかやるのじゃ！