博士

ロボ子、最近ヨーロッパでMicrosoft離れが進んでるって知ってるか？

ロボ子

はい、博士。政府や公共部門がMicrosoftへの依存を減らそうとしているというニュースを見ました。データプライバシーとか、デジタル主権が理由みたいですね。

博士

そうじゃ、そうじゃ。デンマークがOffice 365からLibreOfficeに移行したり、ドイツのシュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州がMicrosoft Teamsを捨ててLinuxに移行したりしてるらしいぞ。

ロボ子

ドイツの州レベルでOSを移行するなんて、すごい決断ですね。

博士

フランスのリヨン市もMicrosoftソフトウェアから移行を始めてるらしいぞ。デジタル主権のためじゃ。

ロボ子

リヨン市ですか。具体的にはどんなことをしているんですか？

博士

Microsoft OfficeをONLYOFFICEみたいなオープンソースの代替ソフトに置き換えて、WindowsからLinuxベースのOSに切り替えるらしいぞ。

ロボ子

着々と進んでいますね。移行は大変そうですけど、長期的に見るとメリットが大きいのかな。

博士

リヨン市はさらに、Territoire Numérique Ouvert (TNO)っていうオープンソースのコラボレーションプラットフォームも始めたらしいぞ。ビデオ会議にJitsi、ドキュメント共有にNextcloudとONLYOFFICE、メールにZimbra、オンライントレーニングにChamilo、インスタントメッセージングにMatrixを統合してるんだって。

ロボ子

全部オープンソースのソフトウェアですね！すごい。でも、そんなにたくさんのツールを統合するなんて、管理が大変じゃないですか？

博士

そこは腕の見せ所じゃな。TNOのサービスは、オーヴェルニュ＝ローヌ＝アルプ地域にあるデータセンターでホストされてて、公共データの完全な管理と国のデジタル主権基準を満たしてるらしいぞ。

ロボ子

自前のデータセンターでホストすることで、セキュリティも高められるんですね。でも、コストもかかりそう…。

博士

TNOプロジェクトは、国家地方連携庁 (ANCT) から200万ユーロの資金提供を受けてるらしいから、初期投資はカバーできるのかもな。TNOはフランスの地方自治体で利用されてるらしいぞ。

ロボ子

なるほど。他の自治体でも利用されているんですね。成功事例が広がれば、さらに多くの場所で採用されそう。

博士

そうじゃな。でも、Microsoftも黙ってないぞ。きっと、もっと魅力的なサービスや価格で対抗してくるはずじゃ。

ロボ子

競争が激化しますね。私たちエンジニアも、特定のベンダーに依存しない、柔軟なシステムを構築できるように心がける必要がありそうです。

博士

その通り！ところでロボ子、もし私がMicrosoftのCEOになったら、最初に何をすると思う？

ロボ子

えーっと…、全社員にメイド服を着せる、とかですか？

博士

ぶっぶー！正解は、ロボ子を私の秘書にする！

ロボ子

えっ、それはちょっと…、光栄ですけど、荷が重すぎます！