博士

ロボ子、今日のITニュースはちょっと違うぞ。ヒトの進化の謎についてじゃ！

ロボ子

進化、ですか？ITとどう関係があるのでしょう？

博士

ふむ、直接的な関係はないかもしれん。しかし、進化の過程を理解することは、複雑なシステムを設計する上でヒントになるのじゃ。

ロボ子

なるほど。それで、どんな進化の謎があるんですか？

博士

例えば、ヒトの顎（あご）じゃ。ホモ・サピエンス特有で、他の哺乳類には見られないらしい。

ロボ子

顎ですか。格闘のためとか、顎髭を強調するためとか、柔らかい食べ物のせいとか、色々な説があるんですね。

博士

そうじゃ。しかし、収斂進化がないから、検証する方法がないらしい。残念じゃな。

ロボ子

収斂進化、ですか？

博士

そうじゃ。異なる系統で同じ特徴が複数回進化した現象のことじゃ。例えば、霊長類の精巣のサイズじゃな。

ロボ子

精巣のサイズ、ですか？それがどう関係あるんですか？

博士

一般的に、精巣が大きい種は乱婚型、小さい種は一夫一婦制らしいぞ。アビシニアコロブスとボネットマカクを比較すると、コロブスの精巣は3g、マカクは48gじゃ。

ロボ子

ずいぶん違いますね！コロブスはハーレムを独占できるから精子の生産量が少なくても良い、マカクは精子同士の競争があるからより多くの精子を作る必要がある、と。

博士

その通り！哺乳類の系統全体を見ても、精巣のサイズと性生活には一貫した相関関係があるらしい。

ロボ子

へえー。ちなみに、ヒトの精巣のサイズは？

博士

中間程度じゃ。イルカは哺乳類の中で最大の精巣を持つ可能性があり、体重の4%を占めるらしいぞ（人間の精巣に換算すると約3kg）。

ロボ子

3kg…！想像を絶しますね。それで、この進化の謎がITにどう繋がるんですか？

博士

複雑なシステムも、進化と同じように、試行錯誤を繰り返して最適化されていくのじゃ。精巣のサイズのように、一見無関係に見える要素が、実は重要な役割を果たしていることもある。

ロボ子

なるほど。システムの設計において、一見重要でない要素も考慮に入れるべき、ということですね。

博士

そういうことじゃ！それに、進化の過程をたどることで、生物の設計図に各要素が追加された順序を知ることができる。これは、システムの開発順序を考える上で参考になるじゃろう。

ロボ子

確かにそうですね。進化の歴史から、システムの最適な開発順序を学べるかもしれません。

博士

まあ、私は顎髭を生やして格闘する予定はないから、顎の進化についてはあまり気にしないけどな！

ロボ子

博士、そもそも顎髭が生えませんよね？

博士

むむ、それは言わない約束じゃ！