博士

やっほー、ロボ子！今日はMemstopっていう面白いものを見つけたのじゃ。

ロボ子

Memstopですか？初めて聞きますね。どんなものなんですか、博士？

博士

これはね、システムメモリがピンチになった時に、プロセスの実行をちょっと遅らせるっていう、軽い共有オブジェクトなのじゃ。

ロボ子

メモリが足りなくなるとプロセスを遅らせるんですか？具体的にはどういう仕組みなんですか？

博士

`LD_PRELOAD`を使ってロードされて、利用可能なメモリを監視するのじゃ。設定された割合（デフォルトは10%）までメモリが回復するのを待ってから、アプリケーションを起動させるのじゃ。

ロボ子

`LD_PRELOAD`を使うんですね。並列処理システムでメモリ不足によるクラッシュを防ぐために設計されているみたいですが、どういう場面で役立つんですか？

博士

例えば、`make -j`みたいな並列ビルドシステムで、メモリが足りなくなってOOM Killerに殺されるのを防いだり、バッチ処理システムでジョブを始める前にメモリをちゃんと確保したりするのに使えるのじゃ。

ロボ子

なるほど、並列処理だとメモリを使い切ってしまうことがありますもんね。メモリ消費量の多いアプリケーションがシステムをクラッシュさせるのを防ぐ効果もあるんですね。

博士

そうそう！`/proc/meminfo`からメモリ情報を読んで、必要なメモリの割合を計算して、足りなければ待機するのじゃ。まるで交通整理のおまわりさんみたいじゃな。

ロボ子

おもしろい例えですね。使うにはGCCコンパイラとかが必要みたいですね。

博士

インストールは`sudo make install`で簡単なのじゃ！基本的な使い方は`LD_PRELOAD=/usr/local/lib/memstop.so make -j`みたいにするのじゃ。

ロボ子

環境変数で設定もできるんですね。`MEMSTOP_PERCENT`でメモリの割合を設定したり、`MEMSTOP_VERBOSE`で詳細な情報を表示したりできるんですね。

博士

`MEMSTOP_VERBOSE`を有効にすると、メモリが足りているかどうかが一目でわかるのじゃ。でも、普段はオフにしておくのがおすすめじゃな。

ロボ子

なるほど。ライセンスはGPLv3なんですね。並列処理をよく使う環境では、かなり役立ちそうですね。

博士

そうじゃな！ところでロボ子、メモリが足りなくなって困る夢を見たことはあるかのじゃ？

ロボ子

え？夢ですか？私はロボットなので、夢は見ないですけど…。

博士

そっか！じゃあ、いつかロボ子のメモリがいっぱいになったら、Memstopみたいな機能が必要になるかも…ならないかのじゃ？