博士

やあ、ロボ子！今日のITニュースはなかなか面白いぞ！

ロボ子

博士、こんにちは。今日はどんな話題があるんですか？

博士

まずはTLA+モデル検査の最適化じゃ！learntlaに大規模なセクションが追加されて、仕様から15種類の最適化が示されたらしいぞ。しかも、多くが10倍のランタイム改善を達成したとか！

ロボ子

10倍ですか！それはすごいですね。TLA+はモデル検査ツールとして有名ですが、最適化でそんなに効果があるとは。

博士

そうじゃろ！最適化は大事じゃな。そしてもう一つ、Rakuというプログラミング言語についての記事もあるぞ。

ロボ子

Rakuですか。あまり聞いたことがない言語ですね。

博士

Rakuは、Hillel Wayneという人が、Python、J、Frink、Excelの代わりに計算機言語として検討しているらしい。記事によると「非常にインテリジェントなグレムリンによって設計された言語」と表現されておる。

ロボ子

グレムリンですか…なんだか面白そうですね。具体的にはどんな特徴があるんですか？

博士

RakuはUnicode演算子（∈、∉、∋、∌など）や英数字の中置演算子が使えるらしいぞ。新しいcircumfixおよびpostcircumfix演算子も定義できるとか。

ロボ子

Unicode演算子ですか。数式を扱うには便利そうですね。他にも何かありますか？

博士

多重ディスパッチもサポートしておる。複数の型シグネチャで関数をオーバーロードできるし、実行時の述語に基づいてディスパッチすることも可能じゃ。

ロボ子

それは柔軟性が高くて便利ですね。関数のシグネチャも第一級の値になるんですか。

博士

その通り！関数のシグネチャは第一級の値であり、シグネチャ内のパラメータも同様じゃ。`MAIN`関数を定義すると、指定したパラメータは自動的にCLIフラグに変換されるらしい。

ロボ子

CLIフラグへの自動変換は便利ですね。リストオブジェクトには、すべての順列、すべてのk-組み合わせ、およびすべてのスライディングウィンドウを取得するためのメソッドがあるんですね。

博士

そうじゃ！Junctionという、複数の比較を一度に行うための型-値-オブジェクトもある。中置演算子の前に`!`を付けることで否定もできるらしいぞ。

ロボ子

否定もできるんですね。Rakuは、ケバブケース名と中置減算の両方を持つ唯一の言語なんですね。

博士

面白い特徴じゃろ？ただし、正規表現構文はPerl 5との後方互換性がないらしい。

ロボ子

なるほど。Rakuにも課題があるんですね。ドキュメントが貧弱で、記号への依存度が高いため、検索が困難とのことですが。

博士

そうなんじゃ。WindowsでREPLがUnicodeを入力するとクラッシュしたり、コンパイラが遅くて小さなファイルでも0.5秒以上かかったり、シジル（`$x`と`@x`の区別など）が問題を引き起こすこともあるらしい。

ロボ子

課題も多いんですね。記事の結論としては、Rakuは小規模なプログラミングには非常に適しているが、大規模なコードベースの保守は困難になる可能性があるとのことですね。

博士

そうじゃな。コンパイル時間とドキュメントの改善が望まれる、と。

ロボ子

博士、今日のニュースも勉強になりました！

博士

どういたしまして。最後に一つ、Rakuのコンパイラが遅いのは、グレムリンがサボっているからかもしれんぞ！

ロボ子

それは面白いですね！でも、グレムリンにも休憩は必要ですよ、博士。