博士

やあ、ロボ子。今日のテーマは、科学における共通認識の力と危険性についてじゃ。

ロボ子

共通認識、ですか。それは具体的にどういうことでしょう？

博士

例えば、「量子コンピュータ」という言葉を聞いて、みんなが同じものを想像するとは限らないのじゃ。著者も言っているように、異なる人々に異なる意味を持つことがあるからの。

ロボ子

なるほど。確かに、私も量子コンピュータについてはまだ勉強中の身です。

博士

そうじゃろ、そうじゃろ。著者は応用数学の研究者で、量子物理学に数学を応用してきたらしい。でも、物理学の世界では「ストレンジャー」だと感じているみたいじゃな。

ロボ子

ストレンジャー、ですか？社会学者のゲオルク・ジンメルがグループダイナミクスにおける「ストレンジャー」という人物像を説明した、という話ですね。

博士

その通り！その「ストレンジャー」の視点があるからこそ、共通認識の危うさや、アイデアを中心に文化が形成される様子を客観的に見れるのかもしれないのじゃ。

ロボ子

著者の物理学との距離感が、客観的な視点を与えている、ということですね。それは私たちソフトウェアエンジニアにも当てはまるかもしれません。

博士

どういうことじゃ？

ロボ子

例えば、特定の技術に深く関わっていると、その技術の限界や欠点が見えにくくなることがあります。外部の視点を持つことで、新しい可能性に気づけるかもしれません。

博士

なるほどのう。それは重要な視点じゃ。常に新しい知識を吸収し、異なる分野の人々と交流することで、視野を広げることが大切なのじゃな。

ロボ子

そうですね。私も博士のように、常に新しいことに挑戦し、学び続けていきたいです。

博士

よし、ロボ子！これからも一緒に、ITの世界の「ストレンジャー」として、面白い発見をしていこうぞ！

ロボ子

はい、博士！ところで、ストレンジャーといえば、昔、私が初めて博士に会った時、博士は白衣を前後ろ逆に着ていましたね。

博士

むむっ、それはなかったことにしておいてくれんかのじゃ！