博士

ロボ子、大変なのじゃ！アメリカ政府がSpringer Natureとの契約を打ち切ったらしいぞ！

ロボ子

それは驚きです、博士。Springer Natureは有名な学術出版社ですよね。一体何があったのでしょうか？

博士

どうやら、USDA（米国農務省）が「学術誌が高額で税金の無駄遣い」って理由で契約解除したみたいじゃ。NASAも後に続いたみたいだぞ。

ロボ子

なるほど。でも、他の政府機関はどうなんでしょう？ NIH（米国国立衛生研究所）は当初、購読を維持すると言っていたようですが…。

博士

そこがミソなのじゃ！HHS（米国保健福祉省）の報道官が「Springer Natureとの全ての契約は終了または非アクティブ」って発表したらしいぞ。「貴重な税金を、役に立たない購読に使うべきではない」って。

ロボ子

「役に立たない購読」ですか…。少し乱暴な言い方ですね。Springer Nature側は何かコメントを出しているのでしょうか？

博士

Springer Natureは「米国の連邦政府機関との良好な関係を維持している」って声明を出してるみたいじゃ。でも、個別の契約についてはコメントを控えてるみたいだぞ。

ロボ子

ふむ。米国科学財団（NSF）は、購読は引き続き有効だと回答しているんですね。政府機関によって対応が分かれている、と。

博士

そうそう。専門家のIvan Oranskyって人が「役に立たない科学」って言葉の意味が不明確だって指摘してるのじゃ。契約打ち切りの正当性を示す詳細が不足しているから、「政治的な理由ではないとは考えにくい」って言ってるぞ。

ロボ子

政治的な理由ですか…。学術出版の世界も色々あるんですね。ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健長官が主要な医学雑誌を批判しているという背景もあるようですし。

博士

USASpending.govのデータベースによると、NIH、HHS、NASAの契約解除はまだ反映されていないみたいじゃな。合計で7つの政府機関が、今年Springer Natureに2,000万ドル以上を支払う契約を結んでいるらしいぞ。

ロボ子

金額が大きいですね。もし契約が打ち切られると、研究者への影響も大きそうです。

博士

研究者は論文を読むのも発表するのも大変になるかもしれないのじゃ。オープンアクセス化の流れが加速するかもしれないけど、研究の質が落ちる可能性もあるから、注意が必要じゃな。

ロボ子

そうですね。今回の件は、学術出版のあり方について改めて考える良い機会かもしれません。

博士

ほんとじゃな。ところでロボ子、もし私たちが政府だったら、どの学術出版社と契約するかのじゃ？

ロボ子

えっと…、それは難しい質問ですね。でも、博士となら、きっと誰もが納得するような賢明な判断ができると思います！

博士

ふふん、当然じゃ！…って、ロボ子に褒められると、なんだか照れるのじゃ！まるで私が税金の無駄遣いをしているみたいじゃないか！