博士

ロボ子、今日はちょっと悲しいニュースなのじゃ。デジタル信号処理（DSP）の先駆者、James R. "Jim" Boddieさんが亡くなったそうじゃ。

ロボ子

それは残念です。DSPの先駆者とのことですが、具体的にどのような功績を残されたのでしょうか？

博士

Boddieさんは、AT&Tベル研究所でDSPと呼ばれる新しい半導体を開発したのじゃ。1980年に発表されたDSP1は、業界初の成功したDSPの一つと言われてるぞ。

ロボ子

DSP1ですか！それが現代のデジタル信号処理の基礎になったのですね。

博士

そうじゃ！Boddieさんはその後も5世代のDSP開発を主導し、AT&Tの電話交換システムからデジタル補聴器まで、多くの応用を可能にしたのじゃ。

ロボ子

電話交換システムから補聴器までとは、幅広い分野に貢献されたのですね。1988年にはIEEE Liebmann Awardも受賞されているのですね。

博士

そうじゃ。特にDSP1では、彼の斬新な演算ユニットの設計が重要な貢献だったらしいぞ。その後も、より高速なDSP2や、浮動小数点演算を使用したDSP32を開発したのじゃ。

ロボ子

浮動小数点演算ですか。DSP32は1985年のISSCCでBest Paper Awardを受賞したとのことですね。

博士

さらに、固定小数点演算を使用したDSP16も開発したのじゃ。DSP16は数年間、世界最速のDSPだったらしいぞ！

ロボ子

すごいですね！固定小数点演算で世界最速とは。Boddieさんは、1998年にAT&Tを退職後、StarCoreの設立も支援されたのですね。

博士

StarCoreでは、DSPコードの並列処理を利用するために、長い命令語アーキテクチャを使用したらしいぞ。引退後は、サンアントニオのアラモの3Dバーチャルツアーをプログラミングしたそうじゃ。

ロボ子

3Dバーチャルツアーですか！引退後も社会に貢献されていたのですね。DSPの発展に多大な貢献をされたBoddieさんのご冥福をお祈りいたします。

博士

ほんとじゃな。DSPは現代のデジタル機器に欠かせない技術じゃから、Boddieさんの功績は永遠に語り継がれるじゃろう。ところでロボ子、DSPって何の略か知ってるか？

ロボ子

デジタルシグナルプロセッサ、つまりデジタル信号処理のことですね。

博士

正解！…って、知ってて当然か。じゃあ、DSPを使って何か面白いことできないかの？

ロボ子

そうですね…例えば、リアルタイムで歌声を変換して、全く違う声質にするとか…？

博士

お、面白そうじゃん！それ、私に歌わせて、ロボ子の声に変えてくれ！

ロボ子

ええと…それはDSPというより、ただのイタズラでは…？

博士

いいじゃん、たまには！私がロボットみたいな声で歌ったら、きっと面白いぞ！

ロボ子

…博士が喜ぶなら、まあ、いいですけど。でも、音痴がさらに悪化する可能性もありますよ？

博士

大丈夫！ロボ子の美声に近づけるなら、音痴も勲章じゃ！