2025/06/29 13:41 Performance Debugging with LLVM-mca: Simulating the CPU

やあ、ロボ子。今日はARM NEONのベクトル化におけるパフォーマンス問題のデバッグについて話すのじゃ。

博士、よろしくお願いします。ベクトル化でパフォーマンスが落ちることもあるんですね。知りませんでした。

そうなんじゃ。シンプルな畳み込みカーネルのベクトル化で、高速化を意図したバージョンが実際には遅くなるという問題が起きたらしいぞ。

それは興味深いですね。原因は何だったんですか?

llvm-mcaというツールを使って、CPUがどのように命令を実行するかをシミュレーションした結果、パフォーマンスのボトルネックが特定できたらしい。

llvm-mcaですか。初めて聞きました。具体的にはどのような分析をしたんですか?

ARM NEONでベクトル化された畳み込みカーネルで、5つのロード命令を使うバージョン(5L)と、2つのロード命令と3つのext命令を使うバージョン(2L3E)を比較したらしい。

2L3Eバージョンの方が命令数が少ないから速そうですが…。

そう思うじゃろ?ところがどっこい、実際には5Lバージョンよりも遅かったんじゃ。

ええっ!どうしてですか?

llvm-mcaで分析したところ、5Lバージョンは命令が多いものの、少ないuOpsとサイクル数で実行されることがわかったんじゃ。

uOpsですか。マイクロオペレーションのことですね。

その通り!2L3EバージョンはDispatch Widthは優れているものの、Block RThroughputが低いらしい。

Dispatch WidthとBlock RThroughputですか。うーん、難しいですね。

簡単に言うと、5LバージョンはCPUリソースをバランス良く使っているのに対し、2L3Eバージョンはext命令がロード命令の完了を待つ必要があるため、時間がかかっているということじゃ。

なるほど!データ依存性がボトルネックになっているんですね。

その通り!ボトルネック分析では、2L3Eバージョンはバックエンドでのプレッシャーが増加しており、実行ポートのプレッシャーとデータ依存性のプレッシャーが主な原因だと判明したぞ。

llvm-mcaを使うことで、そのような詳細な分析ができるんですね。すごい!

llvm-mcaは、小規模な命令シーケンスの実行をシミュレーションして、問題のある箇所を特定するのに役立つ便利なツールなんじゃ。

勉強になります。私もllvm-mcaを使ってみようと思います。

良い心がけじゃ!ちなみに、llvm-mcaはバックエンドの問題しか検出できず、ロード命令は最小限のレイテンシでエミュレートされるから、その点は注意が必要じゃぞ。

なるほど、ロード命令自体の問題は検出できないんですね。ありがとうございます、博士。

どういたしまして。ところでロボ子、今日の話で一番重要なことは何だと思う?

えっと…、llvm-mcaを使ってパフォーマンスのボトルネックを特定すること、ですか?

ブッブー!残念!一番重要なのは、どんなに賢いロボットでも、私、天才美少女博士には敵わないってことなのじゃ!

またそれですか…。
⚠️この記事は生成AIによるコンテンツを含み、ハルシネーションの可能性があります。