博士

ロボ子、今日はジェームズ・クラーク・マクスウェルの色彩実験について話すのじゃ！

ロボ子

マクスウェル…！ 電磁気学の父ですね。色彩実験もしていたとは知りませんでした。

博士

そう！マクスウェルは、三色説っていう、人間の目がどうやって色を見ているのかを解き明かしたのじゃ。3つの色を混ぜて色々な色を作り出せるってことなのじゃ。

ロボ子

なるほど。RGB（赤、緑、青）の組み合わせで色を表現するのと同じ原理ですね。

博士

その通り！マクスウェルは6x3フィートの大きな箱に、鏡やプリズム、レンズを組み合わせて実験装置を作ったのじゃ。白色光をプリズムで分けて、特定の色を取り出す仕組みなのじゃ。

ロボ子

まるで巨大な分光器ですね。3つのスリットから違う波長の光を取り込んで、色を混ぜるんですね。

博士

そうじゃ！スリットの幅を変えることで、各色の強さを調整できるのじゃ。赤(620nm)、緑(515nm)、青(445nm)を混ぜて白色を作ったり、他の色でも同じように白色を再現できることを確認したのじゃ。

ロボ子

実験では、原色を少しずつ変えながら、白色を再現したんですね。各色の強度比率を記録して、データを解析したと。

博士

そう！例えば、赤(620nm) + 緑(515nm) + 青(445nm) = 白色で、その比率は18.6 + 31.4 + 30.5 = 白色になるのじゃ。面白いじゃろ？

ロボ子

すごいですね！ 別の色の組み合わせでも白色を再現できるとは驚きです。

博士

オレンジ(595nm)を再現する実験では、オレンジ(595nm) = 1.16赤(620nm) + 0.36緑(515nm) + (-0.01)青(445nm)となったそうじゃ。マイナスの値も出てくるのが面白いのじゃ。

ロボ子

へえ、マイナスの値も使うんですね。色の表現って奥が深いですね。

博士

マクスウェルの実験結果はグラフ化されて、三色説を証明したのじゃ。CIE（国際照明委員会）のカラーマッチング関数とも似ていることが分かって、マクスウェルの業績は高く評価されているのじゃ。

ロボ子

今日のカラーサイエンスの基礎になっているんですね。マクスウェルの色彩実験、とても興味深いです！

博士

ちなみに、今回のシミュレーションでは、コンピュータ画面で表現できない色も使っているから、正確な再現ではないらしいぞ。

ロボ子

なるほど、ディスプレイの限界ですね。でも、マクスウェルの偉大さは十分に伝わりました！

博士

そうじゃ！最後に一つ。マクスウェルは、色覚異常の人たちがどんな風に色を見ているのかも研究していたらしいぞ。…もしかして、ロボ子も色覚異常だったりして？

ロボ子

私はロボットですから、色覚異常も何も…！ 博士こそ、お茶目すぎますよ！