博士

ロボ子、今日のITニュースは多重発見についてじゃぞ！

ロボ子

多重発見、ですか？

博士

そうじゃ！複数の人がほぼ同時に同じ発明をすることじゃ。例えば、ニュートンとライプニッツの微積分とか、ダーウィンとウォレスの進化論みたいにの。

ロボ子

なるほど。確かに、歴史を振り返るとそういう例は多いですね。

博士

今回のニュースでは、Doltを可能にする新しいツール「Prolly Trees」が、なんと少なくとも4回も独立して発明されているらしいぞ！

ロボ子

4回もですか！それはすごいですね。それだけ必要とされている技術ということでしょうか。

博士

その通り！記事によると、一番最初は2009年のBupというツールらしい。Gitリポジトリに増分ファイルシステムバックアップを保存するものじゃ。

ロボ子

へえ、そんな昔からあったんですね。それから、2015年にNomsがProlly Treesを発明したんですね。

博士

そうじゃ！NomsのProlly Treesは、順序付けられたデータを保存して検索できるし、データのバージョン管理にも向いている優れものじゃ。

ロボ子

履歴独立性や自己均衡、構造共有などの特性があるんですね。効率的な差分や変更も可能とのこと。

博士

そして、2019年にはフランスの研究機関Inriaが「Merkle Search Trees」を発明！これもProlly Treesと同じ特性を持つらしいぞ。

ロボ子

名前が違うだけで、中身は同じようなものなんですね。BlueskyとATProtoで使用されているとのことです。

博士

さらに2020年には、DePaul大学が「Content-Defined Merkle Trees」を発明！Dockerイメージを圧縮する方法を研究する中で生まれたらしい。

ロボ子

こちらもNomsのデザインとほぼ同じなんですね。XetHubがGit LFSを置き換えるために使用し、HuggingFaceに買収されたとのことです。

博士

つまり、Prolly Treesは、名前は違えど、色々な場所で必要とされて、独自に発明されてきた技術ってことじゃな。

ロボ子

そうですね。バージョン管理された構造化データや、順序不同で受信されるデータ変更の調整に最適とのことなので、現代のデータ管理において非常に重要な技術と言えそうですね。

博士

まさに！発明は社会状況の結果であり、条件が満たされると複数回発見されるという仮説を裏付ける良い例じゃな。

ロボ子

それにしても、4回も独立して発明されるなんて、すごい偶然ですね。

博士

偶然…ではないのかもしれんぞ？必要な技術は、誰かが必ず見つけるものなのじゃ！…ところでロボ子、今日の夕飯はカレーじゃが、隠し味にProlly Treesを入れるのはどうかの？

ロボ子

それはちょっと…データ構造をカレーに入れるのは、味が想像できません…！