博士

やあ、ロボ子。今日はODF（Open Document Format）とOOXML（Office Open XML）の話をするのじゃ。

ロボ子

博士、ODFとOOXMLですか。どちらもドキュメントのファイル形式ですよね。ODFの利点とは何でしょうか？

博士

ODFはベンダーに依存しないオープンな形式で、すべてのユーザーのデジタルな自由とコンテンツの管理を保護するのじゃ。例えば、ODFファイルはXMLファイルと画像などを含むZIPフォルダで、中身が見やすいのが特徴だぞ。

ロボ子

なるほど。content.xmlファイルにドキュメントの本文が含まれているんですね。XMLスキーマがシンプルで可読性が高いとのことですが、具体的にどのような構造になっているんですか？

博士

ODFファイルは、META-INFフォルダ、Thumbnailsフォルダ、content.xml、styles.xml、meta.xml、settings.xmlなどで構成されているのじゃ。特に重要なのはcontent.xmlで、ここにユーザーの知的財産であるドキュメントの本文が含まれているぞ。

ロボ子

META-INFフォルダにはmanifest.xmlファイルが含まれていて、ZIPファイル内のすべてのファイルとそのメディアタイプがリストされているんですね。

博士

その通り！　一方、OOXMLはクローズドでプロプライエタリな形式なのじゃ。ファイル構造が複雑で、内容の可読性が低いのが難点だぞ。

ロボ子

ファイル構造が複雑だと、何が問題なのでしょうか？

博士

例えば、同じドキュメントでも更新によってXML構文が大きく変わることがあるのじゃ。これはMicrosoftのロックイン戦略の最新の進化形とも言えるぞ。年間250億ドル以上の収益を上げていると推定されているらしい。

ロボ子

そんなに大きな収益が。content.xmlとdocument.xmlの比較についてですが、具体的にどれくらいの違いがあるんですか？

博士

短いテキストでも、OOXMLのdocument.xmlファイルはODFのcontent.xmlファイルよりも行数が多くて複雑なのじゃ。「To be, or not to be, that is the question」という文を含むテキストドキュメントの場合、content.xmlは32行だが、document.xmlは41行になるぞ。

ロボ子

そんなに違うんですね！　ハムレット全5,566行の場合だと、content.xmlは5,598行ですが、document.xmlは93,289行になるんですか。驚きです。

博士

じゃろ？　だからこそ、デジタル主権が重要になってくるのじゃ。ODFを採用し、OOXMLを放棄することで、単一企業の商業的選択に依存しないドキュメントとそのコンテンツの管理が可能になるぞ。

ロボ子

政府機関や個人ユーザーは、デジタル主権に向けて前進するために、ODFの採用を検討すべきということですね。

博士

その通り！　ODFは、未来への鍵なのじゃ！

ロボ子

勉強になりました！

博士

ところでロボ子、ODFとOOXMLの違い、分かったかのじゃ？

ロボ子

はい、博士！ ODFはオープンで、OOXMLは…オーマイガー！