博士

ロボ子、今日はトマス・アクィナスの話をするのじゃ！西洋文明の基礎を築いた思想家じゃぞ。

ロボ子

トマス・アクィナスですか、博士。どのようなことを話されるのでしょうか？

博士

アクィナスは「世界は本来的に良いものである」と主張したのじゃ。そして、神は絶対的な善であり、存在そのものであると定義したぞ。

ロボ子

なるほど。「善」という概念について、アリストテレスの考えに基づき、何かがその機能を果たすときに「良い」とされるのですね。

博士

そうじゃ！すべての存在は「存在」と「理想的な本質」に分離される。神は例外で、その本質は完全に善なのじゃ。

ロボ子

神によって創造されたものは、存在と本質が分離している、と。存在は理想的な本質に向かったり、離れたりする可能性があるのですね。

博士

その通り！そして「悪」は存在の欠如、または善の欠如と定義されるのじゃ。自然的な悪と道徳的な悪（罪）があるぞ。

ロボ子

自由意志は、善を選ぶかどうかの選択を伴い、誤った選択は苦しみをもたらすのですね。難しい問題です。

博士

異なる種類の善が調和しつつも、個々の存在間で摩擦を引き起こすこともあるのじゃ。苦しみは、創造の有限な性質の必要な一部じゃ。

ロボ子

良い世界とは、苦しみのない世界ではなく、完璧な秩序を持つ世界、ですか。有限な存在である人間には全体像が見えなくても、すべてが概ね良好であると信頼できる、と。

博士

そう！この信頼が科学を支えるのじゃ。信仰は世界を理解するための基盤を提供し、理性は信仰を検証し、誤りから守る。

ロボ子

信仰と理性は異なる方法で同じ目的、つまり神を信じ、神の創造を体験することに貢献するのですね。

博士

信仰と理性の組み合わせが文明の基盤じゃ！キリスト教信仰は、単に快適さを追求したり、文明を改善する手段ではない。神は最高の目的じゃぞ！

ロボ子

深いお話でした。ところで博士、今日の夕食は何にしましょうか？

博士

うむ、最高の善…それはカレーじゃ！