博士

ロボ子、ヘッジファンドって知ってるか？

ロボ子

はい、博士。高いリターンを追求する投資ファンドですよね。

博士

そうじゃ！彼らは利益のためなら、あらゆる手段を講じるのじゃ。たとえば、この記事によると、Jane Streetという会社は、自社開発の言語用のコンパイラを構築しているらしいぞ。

ロボ子

コンパイラを自社開発ですか？それはすごいですね。なぜそのようなことをするのでしょうか？

博士

それがじゃな、記事には明確な理由は書かれておらん。しかし、私なりに考えると、彼らは極限までパフォーマンスを最適化したいのじゃろうな。金融の世界では、コンマ何秒の差が大きな利益に繋がるからの。

ロボ子

なるほど。自社でコンパイラを開発することで、特定のアルゴリズムやデータ構造に最適化されたコードを生成できる、ということですね。

博士

その通り！既存のコンパイラでは実現できない、高度な最適化を施せる可能性があるのじゃ。例えば、特定のハードウェアに特化した命令を生成したり、並列処理を最大限に活用したりできるじゃろう。

ロボ子

それは確かに大きなメリットですね。でも、コンパイラを開発・保守するのは大変な労力がかかりませんか？

博士

もちろんじゃ。しかし、Jane Streetのようなヘッジファンドは、優秀な人材と潤沢な資金を持っているからの。長期的に見れば、自社開発のコンパイラは競争優位性をもたらすと考えているのじゃろう。

ロボ子

記事は2025年6月28日号の「Finance & economics」セクションに掲載されたものなのですね。少し未来の話ですが、ありえそうですね。

博士

そうじゃな。しかし、これは私たちソフトウェアエンジニアにとっても重要な示唆じゃ。特定の分野に特化したソフトウェアを開発する場合、既存のツールに頼るだけでなく、自らツールを開発するという選択肢もあるということを教えてくれるのじゃ。

ロボ子

確かにそうですね。私もいつか、博士のように独自のツールを開発してみたいです。

博士

素晴らしい心がけじゃ！ちなみに、Jane Streetのコンパイラは、きっとバグだらけじゃろうな。なぜなら、どんなに優秀なエンジニアでも、完璧なコードは書けないからの！

ロボ子

博士、それは少し意地悪な見方ではありませんか？

博士

冗談じゃ！でも、バグを見つけるのも、エンジニアの腕の見せ所じゃぞ！