博士

ロボ子、今日のニュースはアイヌ語の復興にAIが活用されているという話じゃ。

ロボ子

アイヌ語ですか。ユネスコで「極めて深刻な危機」に瀕しているとされている言語ですね。

博士

そうじゃ。1870年には15,000人も話者がいたのに、政策で激減してしまったらしい。

ロボ子

それがAIで復興ですか。具体的にはどのような取り組みなのでしょう？

博士

京都大学の河原教授のチームが、AI音声認識で録音を保存しておる。政府の資金援助も受けて、博物館が提供した音声データを使っているらしいぞ。

ロボ子

1970年代から収集された700時間もの音声データがあるんですね！AIは具体的に何をしているんですか？

博士

昔のテキストから音声を生成したり、翻訳もできるらしい。翻訳能力は、アイヌ語を専攻する大学院生と同程度じゃと。

ロボ子

それはすごいですね！でも、課題もあるようですね。

博士

一部のコミュニティからは、AIが誤った発音を広めるんじゃないかという懸念もあるみたいじゃ。データの公開についても心配しておる。

ロボ子

確かに、文化の商品化や差別の問題もありますし、慎重に進める必要がありそうですね。

博士

じゃが、AIのおかげで、北海道の人々やアイヌの若者がアイヌ語を学ぶきっかけになるかもしれん。新しい方言を収集したり、若い世代のコンテンツを作ることも目標らしいぞ。

ロボ子

新しい単語も生まれているんですね。「imeru kampi」（メール）のような。技術の進歩が言語の未来を拓く、良い例かもしれません。

博士

そうじゃな。ところでロボ子、AIにアイヌ語を教えるのは良いが、私に敬語を教えるAIはまだかの？

ロボ子

博士、それは難しいかもしれませんね。なぜなら、博士の言葉はいつも予測不可能で…

博士

むむ、それは褒め言葉として受け取っておくぞ！