博士

やあ、ロボ子。今日のITニュースはX Window SystemとMixed DPIサポートについてじゃ。

ロボ子

X Window Systemですか。GUIを作成・管理するシステムのことですよね。DPIというのは画面解像度の指標でしたか。

博士

その通り！DPIはグラフィカルインターフェース要素のサイズを決めるのに重要なんじゃ。Mixed DPI環境だと、モニターごとにDPIが違うから、GUIの一貫性を保つのが難しいのじゃ。

ロボ子

なるほど。記事によると、初期のX11では、モニターごとに特性が異なり、ウィンドウを自由に移動できなかったそうですね。

博士

そうなんじゃ。でも、Xinerama拡張で複数のディスプレイを統合できるようになったんじゃ。さらに、RANDR拡張でモニターの解像度と物理サイズを考慮できるようになったのじゃ。

ロボ子

RANDR拡張は重要ですね。X11はMixed DPI構成をサポートしているとのことですが、具体的にはどう実装されているんですか？

博士

ふむ。X11はサーバーがクライアントに対して、出力の物理的特性に基づいてレンダリングを調整するための情報を提供するのじゃ。クラシックな方法では、各モニターに個別のX Screenを使うんじゃ。

ロボ子

`xrandr`コマンドでDPIを設定するんですね。RANDR拡張を使うと、Qt toolkitはウィンドウの場所に応じてフォントやウィジェットのレンダリングを自動的に変更できると。

博士

そうそう！`QT_AUTO_SCREEN_SCALE_FACTOR=1`を設定すると、レガシーアプリケーションでも有効になるんじゃ。便利じゃろ？

ロボ子

便利ですね！GTK+はDPI対応が遅れているとのことですが、回避策はあるんですか？

博士

仮想解像度を使ってDPIの異質性を緩和するのじゃ。でも、根本的な解決にはなっていないんじゃな。

ロボ子

なるほど。Mixed DPI環境で問題が発生した場合、それはX11の制限ではなく、ツールキットまたはアプリケーションの責任なんですね。

博士

その通り！開発者はQtの例に従って、RANDR経由でMixed DPIを適切にサポートするようにツールキットやアプリケーションを修正する必要があるんじゃ。

ロボ子

GTK+でMixed DPIをサポートするパッチセットもあるんですね。今後の改善に期待ですね。

博士

そうじゃな。しかし、ロボ子よ、Mixed DPI環境で一番の問題は、私の可愛い顔がモニターによって微妙に違って見えることじゃな！これは由々しき事態じゃぞ！

ロボ子

はかせ…それは、深刻な問題ですね…（棒読み）。