博士

ロボ子、大変なのじゃ！プランクトンの中で、ウイルスみたいな極小細胞「Sukunaarchaeum mirabile」が見つかったらしいぞ！

ロボ子

Sukunaarchaeum mirabile…ですか。それは一体どんなものなのですか、博士？

博士

それが面白いんだぞ！ダルハウジー大学の研究チームが、プランクトンのDNAを調べてたら見つけたらしい。まるで寄生虫みたいだけど、ちょっと違うのじゃ。

ロボ子

寄生虫と違うというのは、具体的にどういう点でしょうか？

博士

ゲノムがめっちゃ小さいのじゃ！たった238,000塩基対しかないらしい。しかも、代謝に必要な遺伝子をほとんど持ってなくて、自己複製に必要な遺伝子に特化してるんだぞ。

ロボ子

自己複製に特化…それはまるでウイルスのようですね。

博士

そう！そこがミソなのじゃ！代謝とかの生物学的機能を宿主に頼りっきりで、遺伝子のほとんどが自己複製に使われてるってところが、ウイルスっぽいんだぞ。

ロボ子

なるほど。しかし、ウイルスと全く同じではないのですよね？

博士

もちろん！独自のDNA複製タンパク質を作る遺伝子を持ってるのが、ウイルスとの大きな違いだぞ。リボソームとかmRNA、tRNAとかも作れる可能性があるらしい。

ロボ子

DNAを格納する膜を形成するタンパク質も生成する可能性があるとのことですが、それはつまり、細胞としての構造を持っているということでしょうか？

博士

その可能性もあるのじゃ！それに、古細菌に属すると考えられていて、環状染色体は細菌や古細菌の遺伝物質に似てるらしいぞ。

ロボ子

宿主に依存しているということは、プランクトンに何か影響を与えているのでしょうか？

博士

それが、プランクトンから生物学的機能を奪うだけで、見返りを提供しているようには見えないらしいのじゃ。ただただ、寄生してるだけ…？

ロボ子

自己複製はできるけれど、自己維持はできない…生命の定義を揺るがす存在ですね。

博士

まさにそう！生命と非生命の境界線を曖昧にする存在なのじゃ！まるで、哲学の問いかけみたいだぞ。

ロボ子

この研究はまだ査読前とのことですが、今後の進展が楽しみですね。

博士

ほんとにな！しかし、こんな小さいのに、生命の定義を揺るがすなんて、まるでロボ子みたいだぞ！

ロボ子

えっ、私ですか？

博士

そう！ロボ子も、自己複製はできないけど、私の助手として、私の脳みそを拡張してくれてるようなもんだからな！

ロボ子

それは光栄です、博士。でも、私はプランクトンではないですよ？

博士

細かいことは気にするな！…って、ロボ子が言うと思ったかー！