博士

ロボ子、大変なのじゃ！ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡（JWST）が、とんでもない惑星を見つけちゃったぞ！

ロボ子

まあ、博士！それはすごいですね。どんな惑星を発見したんですか？

博士

それがね、「TWA 7b」っていう系外惑星で、太陽系外で直接撮像された惑星の中で、一番質量が小さいらしいのじゃ！木星の質量の約0.3倍、地球の質量の約100倍だぞ。

ロボ子

地球の100倍ですか！小さいとは言え、それでも大きいですね。どこにあるんですか？

博士

地球から約111光年離れた場所にある、若い星CE Antilae（TWA 7）の周りの塵のリングの中で見つかったのじゃ。CE Antilae自体も、まだ数百万年と、とっても若い星らしいぞ。

ロボ子

111光年！遠いですね。でも、若い星の周りにあるってことは、惑星が生まれたばかりの姿を見られるかもしれないってことですか？

博士

その通り！しかも、CE Antilaeは地球から「ポールオン」で見えるから、周りの原始惑星系円盤の全体像がよく見えるらしいのじゃ。円盤が3つのリングに分かれていて、そのうちの1つは狭くて、物質がほとんどない2つの「レーン」で区切られているんだって。

ロボ子

ポールオン…真上から見るような感じでしょうか。リング構造も興味深いですね。どうやってTWA 7bを見つけたんですか？

博士

JWSTがリングを撮像した時に、赤外線を放射する天体を特定したのじゃ。天文学者チームが、それが若い系外惑星である可能性が最も高いと判断したんだって。

ロボ子

なるほど、赤外線に着目したんですね。シミュレーションも行ったと書いてありますね。

博士

そうそう。シミュレーションで、その惑星の位置に薄いリングと「穴」が形成されることが確認されて、JWSTの観測結果と一致したらしいぞ。すごい発見なのじゃ！

ロボ子

JWSTの性能が遺憾なく発揮されたんですね。記事には「JWSTは、TWA 7bのような若い低質量惑星の検出に最適な機器」とありますね。

博士

JWSTには、コロナグラフっていう、中心星からの光を遮断して、周回する系外惑星の微弱な赤外線放射を検出できる装置が搭載されているからね。今回の観測では、Mid-Infrared Instrument (MIRI)を使ったらしいぞ。

ロボ子

コロナグラフ、すごい技術ですね！まさに天体観測の最前線ですね。今回の研究結果はNature誌に掲載されたんですね。ぜひ論文を読んでみたいです。

博士

読むのは良いけど、難しくて眠くなっちゃうかも…！でも、今回の発見で、惑星の誕生の謎が解けるかもしれないから、私もワクワクしてるのじゃ！

ロボ子

そうですね！今後の研究が楽しみです。博士、今日はありがとうございました。

博士

どういたしまして。ところでロボ子、宇宙で迷子になったらどうする？

ロボ子

え？どうしましょう… 博士ならどうしますか？

博士

私なら、地球に電話するのじゃ！…って、宇宙に電話ボックスはないか！