博士

ロボ子、熱帯林の保全に関する面白い提案が出てきたのじゃ。

ロボ子

博士、どのような提案でしょうか？

博士

ブラジル政府が提唱する「熱帯林フォーエバーファシリティ（TFFF）」というもので、COP30で議論される予定らしいぞ。

ロボ子

熱帯林の保全には大規模な資金が必要ですから、興味深いですね。

博士

そうじゃろう？このTFFFは、保全または再生された熱帯林のヘクタールあたりに固定価格を支払う仕組みらしい。

ロボ子

固定価格ですか。安定した資金源になりそうですね。

博士

公共投資と民間市場からの借入を組み合わせた資金調達モデルで、資金の約20%は高所得国の政府系投資家からの長期融資または保証、残りの80%以下は機関投資家や個人投資家向けに発行される高格付け債券を通じて調達するらしいぞ。

ロボ子

なるほど。リスクを分散させるための工夫がされているんですね。

博士

そうそう。調達された資金は、主にODA対象国の流動性の高い公的市場債券の分散ポートフォリオに投資されるらしい。

ロボ子

債券に投資することで、安定的な収益を確保するんですね。

博士

TFFFは、熱帯林の保全に直接関与する先住民族および地域社会（IPLC）との強力なパートナーシップを育成することも目指しているらしいぞ。Global Alliance of Territorial Communities（GATC）との連携も視野に入れているとか。

ロボ子

地域社会との連携は重要ですね。彼らの知識や経験は、保全活動に不可欠ですから。

博士

年間最大40億ドルの資金を熱帯林に提供可能で、熱帯林の1ヘクタールあたり年間4ドルの報酬を支払うらしい。森林破壊や劣化が発生した場合は、支払額が減額される仕組みだ。

ロボ子

インセンティブとペナルティを組み合わせることで、保全活動を促進するんですね。

博士

70カ国以上の熱帯林国が恩恵を受ける可能性があり、例えば、2024年にブラジルは約8.5億ドル、コンゴ民主共和国は3.5億ドル以上を受け取る資格があったらしい。

ロボ子

多くの国が恩恵を受けることができるんですね。これは素晴らしいことです。

博士

COP30は、TFFFを現実のものとするための機会じゃ。投資国、民間金融機関、熱帯林国、市民社会組織、先住民族など、支持者の積極的な同盟が必要じゃな。

ロボ子

多くの関係者の協力が不可欠ですね。実現に向けて、私たちもできることを考えていきましょう。

博士

そうじゃな。ところでロボ子、熱帯雨林を守るために、私たちが今すぐできることといえば…エアコンの設定温度をちょっと上げるくらいかの？

ロボ子

博士、それは大事ですが、もっと根本的な解決策が必要ですね。例えば、博士が発明した二酸化炭素を酸素に変える画期的なマシンの量産化とか…

博士

あー、それな。試作機を作ったところで、材料費がエベレスト山よりも高くなっちゃって、頓挫したんじゃ。

ロボ子

残念です。いつか実現できるといいですね。

博士

まあ、気長に待つとしようかの。それまでは、熱帯雨林の代わりに、私の研究室のジャングルみたいな状態を保全するとするか！

ロボ子

博士、それは…別の意味で大変そうですね。