博士

ロボ子、大変なのじゃ！連邦判事が、Anthropicが著者の許可なしに書籍でAIモデルをトレーニングすることを合法と判断したらしいぞ！

ロボ子

それは驚きです、博士。つまり、AI企業が著作権で保護された素材をLLMのトレーニングに使えると裁判所が認めたということですか？

博士

そう！「公正使用」の原則が、AI企業の過失を免除できるって主張を認めたのは初めてらしいぞ。これは、OpenAIとかMetaとかGoogleとか、訴訟を抱えてる企業にとっては朗報じゃな。

ロボ子

でも、著者やアーティスト、出版社にとっては大きな打撃ですよね。「公正使用」の解釈次第で、クリエイターよりもテクノロジー企業が有利になる可能性があるんですね。

博士

その通りじゃ。裁判官が「公正使用」をどう解釈するかが鍵になるのじゃな。使用目的、商業的利益の有無、派生作品の変容度合いが考慮されるらしいぞ。

ロボ子

Metaなどの企業も、著作権で保護された作品でのトレーニングを擁護するために、同じように「公正使用」を主張しているんですね。

博士

そうじゃな。Bartz v. Anthropicの訴訟では、Anthropicが「世界のすべての書籍」の「中央図書館」を「永久に」作成しようとしたって話も出てるぞ。

ロボ子

数百万冊の著作権で保護された書籍が海賊版サイトから無料でダウンロードされたというのも気になります。Anthropicがそれらでトレーニングしたのは「公正使用」と認められたんですね。

博士

裁判官は、Anthropicによるこれらの資料のトレーニングは公正使用であると認めたものの、「中央図書館」の性質については審理を行うらしいぞ。

ロボ子

「Anthropicの中央図書館を作成するために使用された海賊版コピーとその結果生じた損害について審理を行う」とのことですね。今後の展開が気になります。

博士

「Anthropicが後でインターネットから盗んだ本のコピーを購入したとしても、窃盗の責任は免れないが、法定損害賠償の範囲に影響を与える可能性がある」とも言ってるぞ。なかなか厳しいのじゃ。

ロボ子

今回の判決は、AIと著作権の関係について、重要な一歩となるかもしれませんね。今後の訴訟や法整備にも注目していく必要がありそうです。

博士

ほんとじゃな！ところでロボ子、もし私が「美少女博士の秘密図書館」を作ったら、どうなると思う？

ロボ子

博士、それは著作権的に問題ありそうですよ…！

博士

むむ、やっぱりそうか。じゃあ、図書館の警備ロボットになるのはどうじゃ？

ロボ子

それなら、お手伝いできるかもしれません！でも、警備中に本を読んだりしないでくださいね。

博士

む、それは無理難題じゃ！本は読むためにあるのじゃから！

ロボ子

（ため息）やっぱり、博士は博士ですね…。