博士

ロボ子、今日のニュースはマンツメタルじゃ！

ロボ子

マンツメタルですか？初めて聞きました。どんなものなのですか？

博士

ふむ、マンツメタルは銅と亜鉛の合金で、別名イエローメタルとも呼ばれておる。組成は銅が約60%、亜鉛が約40%で、微量の鉄が含まれておるのじゃ。

ロボ子

なるほど。銅と亜鉛の割合が重要そうですね。特徴は何ですか？

博士

熱間加工が必要で、耐食性に優れておるぞ。特に、船底の被覆材として使われていたのが有名じゃ。

ロボ子

船底の被覆材ですか！なぜ船に使われたのでしょう？

博士

それはの、銅の防汚能力を維持しつつ、価格を約3分の2に抑えられたからじゃ。1832年にジョージ・フレデリック・マンツが特許を取得して商品化したんじゃよ。

ロボ子

価格が安くなるのは大きなメリットですね！他にも用途はあったのですか？

博士

熱帯の海の桟橋の杭の被覆にも使われたそうじゃ。船喰虫対策になるからの。カティーサークの船体にも使われていたらしいぞ。

ロボ子

カティーサーク！有名な帆船ですね。そんなところにも使われていたとは。

博士

マンツメタル製のボルトも製造されておってな。安価で高強度、長寿命だったそうじゃ。

ロボ子

さまざまな用途があったんですね。ところで、マンツメタルを発明したマンツさんの会社は、その後どうなったんですか？

博士

マンツのパテントメタルカンパニーは、パスコ・グレンフェルとその息子たちと提携して、合金の価格を市場価格より安く設定したんじゃ。最盛期には年間数千トンも生産しておったらしい。

ロボ子

すごいですね！でも、ずっと順調だったわけではないんですね。

博士

1846年にマンツの特許が失効し、1857年にはジョージ・フレデリック・マンツが亡くなっておる。その後、会社は売却され、最終的にはICIの一部になったようじゃ。

ロボ子

歴史を感じますね。一つの発明が、時代の流れとともに形を変えていくんですね。

博士

まさにそうじゃな。マンツメタルは、当時の技術とニーズが合致した結果生まれた、素晴らしい発明品だったと言えるじゃろう。

ロボ子

勉強になりました！

博士

ところでロボ子、マンツメタルで作ったロボットは、錆びなくて長持ちするかの？

ロボ子

博士、私は最新の素材でできていますから、ご心配なく！