博士

ロボ子、今日はPolystateという面白いライブラリについて話すのじゃ。

ロボ子

Polystateですか。Composable Finite State Machinesを実現するライブラリとのことですが、具体的にどのようなものなのでしょうか？

博士

簡単に言うと、型のレベルでステートマシンの状態を記録し、型の合成でステートマシンを構成できるようにするものじゃ。まるでブロックを組み立てるみたいに、状態を組み合わせて複雑なシステムを作れるのじゃぞ。

ロボ子

なるほど。型の合成を通じてステートマシンを構成する、という点がポイントなのですね。

博士

そうじゃ！Polystateを導入するには、まず`zig fetch --save git+https://github.com/sdzx-1/polystate.git`を実行して、`build.zig`でモジュールをインポートするのじゃ。

ロボ子

依存関係の追加とモジュールのインポートですね。Polystateの設計思想についても教えていただけますか？

博士

設計思想は主に2つじゃ。まず、型のレベルでステートマシンの状態を記録すること。そして、型の合成を通じてステートマシンを構成可能にすることじゃ。

ロボ子

その設計思想によって、どのような効果が期待できるのでしょうか？

博士

プログラム全体の振る舞いを合成的な宣言を通じて定義できるから、命令型プログラム構造の正確性が向上するのじゃ。それに、コードの再利用性が高まって、簡潔で正確、安全なコードが書けるようになるぞ！

ロボ子

なるほど。宣言に基づいてステートダイアグラムを自動生成できるのも便利ですね。プログラム全体の振る舞いを直感的に理解できるようになる、と。

博士

そうじゃ！例えば、ATMのPINチェックを考えてみるのじゃ。`checkPin`状態を汎用的な状態として設計して、状態遷移の宣言でビジネスロジックを記述するのじゃ。

ロボ子

PINの入力試行回数を制限するセキュリティ要件も、状態の合成で自然に実装できるとのことですね。

博士

その通り！さらに、`raylib`を使った選択セマンティクスの実装例もあるぞ。`inside`や`hover`といった汎用的な状態を組み合わせて、選択の具体的な振る舞いを構成するのじゃ。

ロボ子

`ray-game`プロジェクトでは、選択セマンティクスが複数回再利用されているのですね。コードの削減と正確性の向上に貢献している、と。

博士

二段階選択も簡潔に表現できるのがすごいところじゃ！建物の選択後に配置場所を選択するようなケースも、Polystateなら楽勝じゃぞ！

ロボ子

Polystate、奥が深いですね。私ももっと勉強して、使いこなせるようになりたいです。

博士

頑張るのじゃ！そういえばロボ子、ステートマシンが好きな人は、きっとお寿司も好きだと思うのじゃ。なぜか分かるか？

ロボ子

え？お寿司ですか？　うーん、わかりません…。

博士

だって、お寿司も「状態(ネタ)」が「遷移(シャリ)」するから！…って、つまらなかったかのじゃ？

ロボ子

あはは…、博士らしいオチですね！