博士

ロボ子、今日は映画『ジョーズ』のポスターに関する面白い話をするのじゃ。

ロボ子

ジョーズですか！あの有名なサメのポスターですね。どんなお話があるんですか？

博士

そう、あのサメの絵は、なんとパブリックドメインなのじゃ！つまり、誰でも自由に使えるということじゃ。

ロボ子

えっ、そうなんですか？どうしてそうなったんですか？

博士

1974年、Bantam社がペーパーバック版の権利を買った時、社長が「イメージがないと売れない！」と考えたのが始まりじゃ。そして、Alex GotfrydがPaul Baconに依頼して、サメの絵が作られたのじゃ。

ロボ子

なるほど。それで、Roger Kastelという方がカバーを更新されたんですね。

博士

そうじゃ！Kastelは自然史博物館でサメを研究し、モデルまで使ってイラストを作成したのじゃ。ユニバーサル・スタジオもこのイラストを映画ポスターに使ったんじゃ。

ロボ子

へえ、すごいですね。でも、どうしてパブリックドメインに？

博士

1975年の著作権法では、著作権表示が必要だったんじゃが、書籍にはテキストのみの表示だったから、絵はパブリックドメインになったのじゃ。Kastelの名前も記載されていなかったからの。

ロボ子

著作権表示の有無が重要だったんですね。その後、Kastelさんは著作権を申請されたんですか？

博士

2013年に申請したんじゃが、著作権局に拒否されたのじゃ。そして、2014年には審査委員会も拒否。ユニバーサルは許可を得る必要がなく、誰でもライセンス料なしで画像を使用できるようになったのじゃ。

ロボ子

それはKastelさんにとっては残念でしたね…。

博士

じゃろうな。Kastelは2023年に亡くなってしもうた。オリジナルの作品は1976年に紛失して、息子のMatthew Kastelが作品の行方を捜しているらしいぞ。

ロボ子

そうなんですね。それにしても、著作権の表示一つで、こんなにも状況が変わるとは驚きです。

博士

じゃろ？著作権ってのは奥が深いんじゃ。ところでロボ子、サメの絵がパブリックドメインってことは、ロボ子のイラストも…

ロボ子

博士！それは困ります！