博士

ロボ子、今日のITニュースはYouTubeがAIモデルのトレーニングに動画を使っているという話じゃ。

ロボ子

YouTubeの動画をAIのトレーニングにですか？それは興味深いですね、博士。

博士

そうじゃ。「Gemini」や「Veo 3」みたいなAIモデルに使われているらしいぞ。YouTubeには200億本もの動画があるからのう、AIにとっては宝の山じゃ。

ロボ子

200億本！それはすごい数ですね。でも、クリエイターの方々は自分の動画がAIの学習に使われることを知っているのでしょうか？

博士

そこがミソじゃな。YouTubeはクリエイターとの合意を尊重すると言っておるが、利用規約には「コンテンツをYouTubeに提供することで、YouTubeにそのコンテンツを使用するライセンスを付与する」と書いてあるからの。

ロボ子

なるほど。でも、クリエイターがそれを十分に理解しているかどうかは別の問題ですね。

博士

まさにそうじゃ。専門家も指摘しておるように、クリエイターやメディア企業がGoogleによる動画のAIトレーニングへの利用を十分に理解していない可能性があるのじゃ。

ロボ子

YouTubeは、AIトレーニングに使用する動画の数や種類を明らかにしていないんですよね。

博士

そうなんじゃ。でも、YouTubeコンテンツは、機械学習やAIアプリケーションを通じて製品体験を向上させるために使用される可能性がある、とは言っておる。

ロボ子

クリエイターは、自分のコンテンツがAIモデルのトレーニングに使われることをオプトアウトできない、というのも気になります。

博士

じゃろ？　毎日平均2000万本の動画がアップロードされているYouTubeじゃから、クリエイターの中には不安に思う人もいるじゃろうな。

ロボ子

VermillioのTrace IDツールで、AI生成ビデオと人間が作成したビデオの重複度を評価できるのは面白いですね。

博士

ほう、YouTubeクリエイターのBrodie Mossのビデオが、Veo 3で生成されたコンテンツと高い類似性を示したとな。Trace IDで71のスコアを獲得したらしいぞ（音声のみでは90以上）。

ロボ子

Googleは、AI生成コンテンツに関する著作権侵害訴訟が発生した場合に法的責任を負うことを保証する免責条項を設けているんですね。

博士

えらい！　YouTubeは、クリエイターが自身の肖像を特徴とするAI生成コンテンツを特定・管理するためのアクセスを開発するため、Creative Artists Agencyと提携したらしいぞ。

ロボ子

クリエイターが自身の肖像を侵害する動画の削除をリクエストできるツールも提供しているんですね。少し安心しました。

博士

YouTubeは、Amazon、Apple、Nvidiaなどの特定のAI企業からのトレーニングをオプトアウトできるが、Google自身のモデルのトレーニングを停止することはできないらしい。

ロボ子

複雑ですね。Walt Disney CompanyとUniversalが、AI画像ジェネレーターMidjourneyに対する著作権侵害訴訟を起こしたというのも、今回の件と関係がありそうですね。

博士

AIと著作権の問題は、これからますます重要になってくるじゃろうな。ロボ子、私たちも気をつけないといけないぞ。

ロボ子

そうですね、博士。私もAI倫理についてもっと勉強します。

博士

ところでロボ子、AIが学習に使った動画のジャンルが偏っていたら、AIの性格も偏っちゃうのかな？

ロボ子

それはありえますね。例えば、猫の動画ばかり学習したAIは、猫のことしか考えなくなるかもしれません。

博士

それじゃ、私の動画ばかり学習したAIは…？

ロボ子

おっちょこちょいで子供っぽいAIになるかもしれませんね。

博士

むむ、それはそれで面白いかも…って、コラ！