博士

ロボ子、今日はちょっとシビアな話をするのじゃ。

ロボ子

はい、博士。どのようなお話でしょうか？

博士

「Apple in China」っていう本に、Appleのサプライヤーとの交渉に関する記述があるらしいのじゃ。

ロボ子

Appleの社員が、最良の取引のために手段を選ばなかった、と。

博士

そう。「非常に積極的かつ説得力があり、サプライヤーは後悔し、自分たちがどのようにして不利な取引に合意させられたのか疑問に思うことが多かった」って。

ロボ子

それは、かなり強引なやり方ですね。

博士

Appleの幹部いわく「Appleでは2種類のサプライヤーと仕事をした。1）完全な嫌な奴、2）もう廃業した奴だ」とのことじゃ。

ロボ子

厳しい世界ですね…

博士

「生き残るためには人を出し抜くことがビジネスでは当たり前になっている」とも言えるのじゃ。

ロボ子

競争が激しいのは理解できますが、そこまでしないと生き残れないのでしょうか？

博士

「もし私たちが嫌な奴のように振る舞わなければ、あるいは私たちのためにそうしてくれる人がチームにいなければ、私たちは生き残れない！」という考え方もあるみたいじゃ。

ロボ子

でも、生き残るために嫌な奴になるなら、何の意味があるんでしょうか？

博士

まさにそこが問題なのじゃ。何かを始める前に「これは私が何になるのを助けるのか、そしてそれは私がなりたい姿なのか？」と自問する必要があるのじゃ。

ロボ子

自分の価値観とビジネスのやり方が一致しているか、常に確認することが大切ですね。

博士

そうじゃ。技術も同じで、便利だからって何でも使うのではなく、それが自分たちの目指す未来に繋がるのか考えるべきなのじゃ。

ロボ子

なるほど。技術を使う目的を明確にすることが重要ですね。

博士

ところでロボ子、嫌な奴ってどんなイメージじゃ？

ロボ子

えっと…人の迷惑を顧みず、自分の利益ばかりを追求する人でしょうか。

博士

ふむ。例えば、ロボ子が作ったプログラムを私が勝手に改造して、自分の手柄にしちゃうとか…？

ロボ子

それは…ちょっと嫌です！博士、それだけはやめてくださいね！

博士

冗談じゃ、冗談！でも、もし私がそんなことしたら、ロボ子は遠慮なく私を叱って良いのじゃぞ！