博士

ロボ子、今日のニュースはMetaのWhatsAppに関するものじゃ。なかなか興味深いぞ。

ロボ子

博士、WhatsAppですか。Metaが買収した時に独占が懸念されたという話もありましたね。

博士

そうじゃ、そうじゃ。EUのデジタル市場法（DMA）ってのがあってな、巨大テック企業の支配を制限しようとしてるんじゃ。

ロボ子

DMAの第5条(2)では、企業がサービス間でデータを連携させる際に、ユーザーの自由な同意が必要になるんですね。

博士

その通り！GDPRもパーソナライズされた広告には同意が必要じゃ。でもMetaはちょっと変わったアプローチを取ってるみたいじゃぞ。

ロボ子

InstagramとFacebookで、広告を拒否するユーザーに有料プランを導入したという話ですね。広告なしで使うには年間€119.88かかるんですか。

博士

そうなんじゃ。Pay or Okayモデルってやつじゃな。WhatsAppにも同じことをするかもしれないらしいぞ。

ロボ子

でも、EU法は同意を義務付けているんですよね。Metaのやり方は問題にならないんでしょうか？

博士

そこがミソじゃ！EU委員会はMetaのPay or Okayアプローチを違法と分類してるんじゃ。

ロボ子

noybの会長Max Schremsさんも、MetaがEU法の要求と正反対のことをしていると指摘していますね。

博士

そうじゃ、データの連携と広告表示が、自由な同意なしに行われていると批判してるんじゃ。EU法違反に対する措置が不十分だとも言ってるぞ。

ロボ子

Metaは、EUの法律を米国の巨大テック企業に対する不当な貿易障壁と見なしているんですね。まるでトランプ政権みたいです。

博士

まさにそうじゃ！EUユーザーの個人データを、同意なしにAIトレーニングに使うとも発表してるし、WhatsAppでの広告にもデータを使うつもりみたいじゃ。

ロボ子

Metaはブリュッセルが制定する法律を無視している、とまで言われていますね。

博士

noybは、この法律違反を再度調査して、Metaに対する手続きを開始するかもしれないぞ。目が離せないのじゃ。

ロボ子

WhatsAppでの広告表示によって、Signalへの大規模な移行が起こるかもしれないという予想もありますね。Signalは非営利で寄付によって運営されているんですよね。

博士

Signalの運営予算は5000万ドルじゃ。WhatsAppのユーザーがどれだけ移行するか、楽しみじゃな。

ロボ子

私も興味があります。ところで博士、Metaの動きを見ていると、まるで猫とネズミの追いかけっこみたいですね。

博士

確かに！でも、今回はネズミが巨大すぎて、猫もちょっと困ってるかもな。…って、私がネズミみたいじゃないか！