博士

ロボ子、今日のニュースはちょっと懐かしい感じじゃ。1984年のPC Worldに掲載されたPowerPadの広告、知っておるか？

ロボ子

PowerPadですか？初めて聞きました。どんなデバイスだったんですか？

博士

ふむ、PowerPadはタッチ感知式の表面を持つプラスチック製のデバイスで、色々なコンピューターに対応していたらしいぞ。Commodore 64とか、Apple IIとかじゃ。

ロボ子

今のタブレットの先駆けみたいなものですね。ユーザーガイドには、従来のコンピューターの「バズワード」からの脱却が謳われていたと。

博士

そうそう！「バズワード」からの脱却！かっこいいのじゃ！しかも、ゴルフコースを自作できるゲームや音楽作成プログラムまであったらしいぞ。

ロボ子

ゲームや音楽制作もできるなんて、多機能ですね。アプリ固有のマイラーオーバーレイが付属していたというのは、MacBookのTouch Barみたいですね。

博士

まさにそうじゃ！レオナルド・ダ・ヴィンチを起用した広告もあったみたいで、「Leo’s ‘Lectric Paintbrush」というソフトウェアのオーバーレイが使われていたらしいぞ。ファンクションボタンが15個も付いてたみたいじゃ。

ロボ子

ダ・ヴィンチを起用するなんて、すごいですね。作品を保存するために35mmカメラと三脚を使う方法がドキュメントに記載されていたというのは、時代を感じますね。

博士

じゃろ？今では考えられないのじゃ。しかも、PowerPadのソフトウェア開発のリードはKen Thompson氏（ベル研究所のKen Thompsonとは別人）だったらしいぞ。

ロボ子

同姓同名の方だったんですね。未就学の子供をターゲットにしていたとのことですが、パンダのお腹を押すと笑うプログラム「Bearjam」もあったそうですね。

博士

Bearjam！可愛いのじゃ！ハードウェアは99.95ドルで販売されて、今ではコレクターの間で取引されているらしいぞ。70ドルから350ドルくらいじゃと。

ロボ子

意外と高値で取引されているんですね。PowerPadは、今のタブレットやクリエイティブツールの原点とも言えるかもしれませんね。

博士

そうじゃな。昔の技術広告は奇抜で面白いものが多かったのじゃ。今のAI広告も、数十年後には笑いのネタになるかもしれんぞ。

ロボ子

そうかもしれませんね。技術の進歩は速いですから。ところで博士、PowerPadでパンダのお腹を押すプログラムを作ってみませんか？

博士

それ、面白そうじゃな！でも、その前にロボ子のお腹を押して笑うプログラムを作ってあげようかの？

ロボ子

えっ、それはちょっと…。