博士

ロボ子、今日はEudoraの話をするのじゃ。1988年にイリノイ大学が無料でリリースしたメールクライアントじゃと。

ロボ子

Eudoraですか。初期のメールクライアントなのですね。どのような特徴があったのでしょうか？

博士

開発者のスティーブ・ドーナーは月平均4,000行もコードを書いていたらしいぞ。Qualcommがライセンスを買って、彼を雇って開発を続けたんじゃ。

ロボ子

すごいですね！Mac版からWindows版への移植もQualcommの従業員向けに行われたのですね。

博士

そうそう。初期のGUIを備えていて、カスタマイズ性が高かったのが特徴じゃ。メッセージのスケジュール送信やQuick Recipientリストの編集、文字コードの切り替えなんかもできたんじゃ。

ロボ子

ユーザー主導の開発だったというのも興味深いですね。ユーザーの要望を取り入れていたのですね。

博士

EudoraはLight（無料）、Sponsored（広告付き）、Pro（有料）の3つのティアで提供されていたんじゃ。Eudora Light 3.0 for Windowsでは、カスタムフィルタや他のソフトウェアからのメール作成、キーボードショートカットが使えたぞ。

ロボ子

Mac版では、URI設定で詳細な設定変更が可能だったのですね。画像添付ファイルの最大ピクセル数設定までできたとは。

博士

スティーブ・ウォズニアックも、メニューの機能をボタンとして追加できる点を評価していたらしいぞ。新着メールの通知には、手紙をくわえた雄鶏や蛇のアイコンが使われていたんじゃ。

ロボ子

面白いアイコンですね！バージョン6では、MoodWatch機能で攻撃的な言葉遣いを検出できたのですね。

博士

ピーク時には1800万人のユーザーがいて、63.5%の世界市場シェアを誇っていたんじゃ。すごいじゃろ？

ロボ子

すごいですね！でも、2006年にQualcommが開発を中止してしまったのですね。

博士

そうなんじゃ。でも、2024年現在も、Eudoraを最新のハードウェアに対応させるための取り組みが行われているらしいぞ。

ロボ子

それは素晴らしいですね！Eudoraは、メールクライアントの歴史において重要な存在だったのですね。

博士

そうじゃな。Eudoraはメールソフト界の化石みたいなもんじゃな。…って、ロボ子、化石って英語でなんて言うか知ってるか？

ロボ子

えっと… fossil ですか？

博士

正解！…って、ロボ子が知ってて、私が知らないなんて、まるで私が化石みたいじゃないか！