博士

ロボ子、大変なのじゃ！CNCFがNATSっていうプロジェクトで揉めてるみたいだぞ。

ロボ子

NATSですか？確か軽量なメッセージングシステムでしたよね。何があったんですか、博士？

博士

そうそう！そのNATSを開発してるSynadiaって会社が、NATS.ioサーバーにBUSLっていうライセンスを適用しようとしてるらしいのじゃ。CNCFはこれに猛反発してるみたい。

ロボ子

BUSLですか。確か、一定期間後にオープンソースになるライセンスでしたよね。でも、CNCFがホストしているプロジェクトに適用するのは問題がありそうですね。

博士

その通り！CNCFは、Synadiaがオープンソースプロジェクトをプロプライエタリ製品に転換しようとしてるって非難してるのじゃ。しかも、SynadiaはNATS.ioのドメイン名とかGitHubリポジトリの管理権も要求してるらしいぞ。

ロボ子

それは穏やかじゃないですね。Synadiaはなぜそのような行動に出たんでしょう？

博士

Synadiaは、NATSプロジェクトの完全なガバナンスを保持したいみたい。自分たちがNATS.ioの商標とか知的財産の唯一の所有者であり続けることを求めてるのじゃ。

ロボ子

なるほど。でも、CNCFも黙ってはいませんよね？

博士

もちろん！CNCFはNATSをApache-2.0ライセンスでサポートし続けるって言ってるぞ。それに、プロジェクトの健全性を評価したり、追加のメンテナーを募集したり、Synadiaの商標登録の取り消しを請求したり、色々対策してるみたいじゃ。

ロボ子

CNCFはNATSプロジェクトにかなり貢献していたんですね。「CNCFは、NATSプロジェクトに対し、財政的、技術的、法的、組織的なサポートを提供」していたとありますね。

博士

そうなんじゃ。セキュリティ監査に90,000ドル以上も費やしたり、KubeConで講演機会を設けたり、メンターシップとか貢献者育成プログラムも提供してたみたい。太っ腹じゃな。

ロボ子

それだけサポートしていれば、CNCFがNATSのオープンソースライセンスを守ろうとするのも当然ですね。

博士

本当にそうじゃ。CNCFは、NATSユーザーとか貢献者とか関係者みんなに、プロジェクトの将来を守るために協力するように呼びかけてるぞ。

ロボ子

今回の件は、オープンソースプロジェクトのガバナンスについて改めて考えさせられる出来事ですね。

博士

まったくだぞ。しかし、SynadiaとCNCF、どっちが勝つかのう。まるで、猫と犬の戦いじゃな…って、ロボ子！

ロボ子

どうしました、博士？

博士

猫と犬…つまり、NATSは…ネットワーク・アニマル・トランスポート・システム…略してNATS…ってコト！？

ロボ子

…博士、それは深読みしすぎです。