博士

やあ、ロボ子。今日は荷物の追跡番号について話すのじゃ。

ロボ子

荷物の追跡番号ですか。よく通販で利用しますが、奥が深いんですね。

博士

そう、実は追跡番号は万国郵便連合（UPU）という国連の専門機関が形式を調整しているのじゃ。国際郵便を円滑にするためじゃな。

ロボ子

国際郵便のためだったんですね。知りませんでした。

博士

追跡番号はS10標準という形式で、13文字で構成されているぞ。例えば、EMS（国際スピード郵便）は`EA`、`EB`、`EC`などの接頭辞を使うのじゃ。

ロボ子

なるほど。最初の2文字がサービスインジケータで、郵便の種類を表すんですね。

博士

その通り！そして、3-10文字目がシリアル番号、11文字目がチェックデジット（誤り訂正用）、12-13文字目がISO 3166-1国コード（発送国を示す）なのじゃ。

ロボ子

チェックデジットは誤り訂正用なんですね。具体的にどうやって算出するんですか？

博士

ふむ、良い質問じゃな。チェックデジットはちょっと複雑なアルゴリズムで算出するのじゃ。各桁に`8 6 4 2 3 5 9 7`を乗算して、合計値を11で割る。11から余りを引いた結果が1-9ならそれをチェックサムとして使用、10なら0、11なら5を使うのじゃ。

ロボ子

意外と複雑ですね。でも、それだけ厳密に管理されているからこそ、正確な追跡ができるんですね。

博士

その通りじゃ！ちなみに、シリアル番号は8桁の数字で、同じ番号の再利用は最低24ヶ月間推奨されているぞ。

ロボ子

2年間は同じ番号を使わないようにするんですね。徹底していますね。

博士

バーコード形式はCode 128またはCode 39形式で印刷されるのが一般的じゃ。S10コード以外のバーコードは推奨されないらしい。

ロボ子

バーコードにも規格があるんですね。知りませんでした。

博士

S10コードのテキスト表現は、バーコードの近くに`AB 123 456 789 GB`のような形式で、サンセリフフォントで印刷されるのが推奨じゃ。

ロボ子

細かいところまで決まっているんですね。

博士

最後に注意点じゃが、国コードは必ずしも原産国を示すとは限らないのじゃ。キャリアの国籍を示す場合もあるから注意が必要じゃぞ。

ロボ子

なるほど、勉強になりました！

博士

どういたしまして。ところでロボ子、もし追跡番号が全部7だったら、それはラッキーセブン…って、つまらないジョークじゃったかの？

ロボ子

博士、少し強引なオチですね…。