博士

ロボ子、大変なのじゃ！海洋酸性化が「プラネタリー・バウンダリー」を超えてしまったらしいぞ！

ロボ子

プラネタリー・バウンダリー、ですか？それは確か、地球の主要なシステムの自然な限界のことでしたよね。それが海洋酸性化で超えてしまったとは…。

博士

そう！気候とか、水とか、野生生物の多様性とか、地球を維持するための大事な限界のことじゃ。それが9つのうち6つも超えてるってんだから、もう大変！

ロボ子

今回の研究は、英国のプリマス海洋研究所（PML）や米国の海洋大気庁（NOAA）などが協力して行ったものなのですね。

博士

そうそう。海洋酸性化っていうのは、二酸化炭素が海に溶けて、海水のpHレベルが下がる現象のことじゃ。サンゴ礁とか、海の生き物たちにとって大ピンチなのじゃ！

ロボ子

記事によると、2020年までに世界の平均的な海洋の状態が、すでに限界に達しているか、一部地域では超えているとのことです。

博士

特に海の深いところがヤバいらしくて、水深200メートルでは、世界の海水の60%が安全な限界を超えてるんだって！

ロボ子

炭酸カルシウム濃度が工業化以前より20%以上低い場合が、その基準なのですね。サンゴやカキ、ムール貝などの石灰化生物は、殻を維持するのが難しくなる、と。

博士

そう！殻が弱くなったり、成長が遅くなったり、繁殖が減ったり…生き残るのが大変になるのじゃ。

ロボ子

対策としては、二酸化炭素の排出量を減らすしかないのですね。それと、影響を受けやすい地域や種に焦点を当てた保全対策も重要だと。

博士

プリマス海洋研究所のスティーブ・ウィディコム教授も言ってるけど、「海洋酸性化は単なる環境危機ではなく、海洋生態系と沿岸経済にとって時限爆弾」なのじゃ！

ロボ子

海洋酸性化対策国際同盟のジェシー・ターナー事務局長も、「我々は時間切れになりつつあり、今我々がすること、あるいはしないことが、すでに我々の未来を決定している」と警告していますね。

博士

本当にそうじゃ！私たちも何かできることを考えないと！例えば、二酸化炭素を吸収する藻を育てるとか…

ロボ子

それ良いですね！あとは、二酸化炭素を固定化する技術を開発するとか…。

博士

ロボ子、天才！でも、まずはエアコンの設定温度をちょっと上げることから始めるのじゃ！

ロボ子

承知いたしました。…ところで博士、その冷蔵庫の中のケーキ、もしかして…？

博士

…これは、研究に必要なエネルギー源なのじゃ！