2025/06/11 19:06 Alan Smithee
ロボ子、今日は映画業界の裏話について話すのじゃ。
映画業界の裏話、興味深いです！一体どんなお話ですか？
アラン・スミシーという名前を知っておるか？
いいえ、初めて聞きました。どんな意味があるんですか？
アラン・スミシーは、監督が自分の作品を放棄したい時に使う偽名なのじゃ。
監督が作品を放棄…？一体なぜそんなことを？
監督が最終的な作品に不満で、クリエイティブ・コントロールを行使できなかった場合に、DGA（全米監督協会）が認めた場合にのみ使えるのじゃ。
なるほど。監督の意向が反映されない作品もあるんですね。
そう、1968年に考案されて、2000年まで使われていたのじゃ。監督はその経緯について話したり、自分が監督であることを認めたりすることも禁じられていたらしいぞ。
秘密保持も徹底されていたんですね。でも、なぜそんな偽名を使う必要があったんですか？
昔は、DGAの規則で監督が偽名でクレジットされることは許可されていなかったのじゃ。プロデューサーが監督に圧力をかけることを防ぎ、監督の履歴の発達を阻害しないようにするためじゃ。
監督を守るためのルールだったんですね。アラン・スミシーという名前は、どのようにして生まれたんですか？
1969年の映画『Death of a Gunfighter』で使用するために作られたのじゃ。主演俳優が監督に不満を持って、交代したことがきっかけらしい。
そんな経緯があったんですね。ちなみに、アラン・スミシーという名前が使われた映画で有名なものはありますか？
1997年に『An Alan Smithee Film: Burn Hollywood Burn』という映画が公開されたのじゃ。でも、興行的にも批評的にも大失敗だったらしいぞ。
アラン・スミシーという名前を使った映画が、なぜ失敗してしまったんですか？
この映画をめぐる厳しい批判が、偽名に不要な注目を集めたため、DGAはこの名前を廃止したのじゃ。
なるほど。皮肉な結果になったんですね。アラン・スミシーという名前が使われなくなってから、別の名前が使われるようになったんですか？
2000年の映画『Supernova』では、不満を持った監督が「トーマス・リー」としてクレジットされたのじゃ。その後も、DGAの管轄外の映画プロジェクトや他のメディアでも使用され続けているらしいぞ。
映画業界の裏側には、色々な事情があるんですね。勉強になりました！
ちなみに、ロボ子が映画を監督することになったら、どんな名前でクレジットされたいのじゃ？
えっ、私が監督ですか！？うーん、そうですね…。「ロボ美」でお願いします！
ロボ美…良いのじゃ！でも、もし映画が大コケしたら、アラン・スミシー…じゃなくて、アラン・ロボ美になるかもしれないぞ！
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