博士

ロボ子、大変なのじゃ！チンパンジーが傷の手当てをするらしいぞ！

ロボ子

それは驚きです、博士。具体的にはどのような行動が確認されたのでしょうか？

博士

オックスフォード大学の研究によると、チンパンジーは傷に植物を噛み砕いて塗布するらしいのじゃ！まるで人間みたいだぞ！

ロボ子

論文に「チンパンジーが傷に塗布する植物には、創傷治癒効果や感染予防効果があることが知られている」とありますね。自己治療の知識を持っているとは、本当に賢いですね。

博士

そうそう！ウガンダのブドンゴ森林に生息するチンパンジーを調査した結果らしいぞ。4ヶ月間の観察と30年間の記録を組み合わせたデータを使ったみたいじゃ。

ロボ子

30年間の記録とはすごいですね。それだけの期間があれば、チンパンジーの行動パターンも詳細に分析できますね。

博士

仲間との争いや罠で負傷したチンパンジーが、傷を舐めたり、葉で拭いたり、指で押さえたり、葉を噛んで塗布したりする行動が確認されたみたいじゃ。全部で23例も！

ロボ子

23例も確認されたのですね。それだけ自己治療の必要性があるということでしょうか。他に何か面白い行動はありましたか？

博士

性行為後や排便後に葉で陰部や尻を拭いたり、自力で罠を外す行動も確認されたらしいぞ！

ロボ子

衛生観念も高いのですね。驚きです。血縁関係のない個体同士でも助け合う行動が見られたとのことですが、具体的にはどのような行動でしょうか？

博士

罠を外したり、傷の手当てをしたり、性行為後に陰部を拭いたりするのを手伝うらしいぞ！

ロボ子

それは興味深いですね。人間社会の助け合いの精神と共通する部分があるのかもしれませんね。

博士

マックス・プランク動物行動研究所のCaroline Schuppli博士によると、この研究はチンパンジーにおける医療行為の起源を解明する上で重要らしいぞ。

ロボ子

チンパンジーとヒトがこれらの行動に必要な認知能力を共有しているということは、共通の祖先が既にこれらの能力を持っていた可能性があるのですね。

博士

そう！つまり、私達の祖先も昔は同じように葉っぱでフキフキしてたかもしれないってことじゃ！

ロボ子

想像すると面白いですね。でも、今の私たちはトイレットペーパーがあるので、その点は進化しましたね。

博士

確かに！でも、もしトイレットペーパーがなかったら、私も庭の葉っぱで…って、そんなわけないのじゃ！